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「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱(第7話)」幽霊vs妄想の対決なら、霊が勝ちますよね・・。

サラダ味の煎餅というのは、その名前を作った人も、そんなに長くその名前が使われるとは思っていなかったのではないか?消費者も、サラダ味と言われてよく納得したものだ。日本語にはそういうものが意外と多い。ということは、妄想を信じて生きていても、まあ問題はないということだ。

しかし、本田翼が幽霊が見える人だったとは?話の流れとしては、どこかのドラマより綺麗だ。最初に幽霊が見えるというよりも、後から種明かしした方がファンタジーとして成立しやすいということかもしれない。

そして、この間から出てくる子供は、私は高橋の少年時代かとも思ったが、橋爪の少年時代だったわけだ。霊が子供になって現れるというのは、座敷童的な発想か?よく理解はできないが、ある意味、綺麗な流れには見えた

で、幽霊は大人の橋爪功になり、妄想の橋爪功と対峙することになる。ここで、幽霊が妄想をみえているのは不自然にも見えるが、幽霊だから見えるということか、親族の妄想だからわかると捉えた方がいいのだろう。しかし、妄想の橋爪は、高橋が知ってることしか知らないというのは分かりやすい。そう考えて振り返れば、高橋と妄想が会話した話は高橋の記憶だけだった気はする。

そして、この二人の橋爪の対峙シーンで、お見事だったのは、橋爪の芝居だろう。明らかに違う性格の二人が争ってる感じ、これはベテラン俳優の味であろう。そして、ちょっとした雰囲気で人間の印象というのがいかに変わるのかということも、この演技は示している。これ、脚本家自体が見て、驚いているのではないだろうか?

そして、本物の幽霊が出てきて、太刀打ちできない妄想は小さくなって消えていくという顛末。確かに、生きていると人間というやつはいろんな妄想に取り憑かれているということはよくあることである。ここに描かれた事象は実際にありえると思ったりもする。

そして、話は後3回くらいで終わりなわけだが、本田翼との恋物語は特に始まらない感じだが、どうなのだろうか?そして、今回出てきた本物の幽霊の方が、本物だけに太刀打ちが難しそう。ここから、高橋の心象風景がどのように変わっていくか?ということが大事なところなのだろう。ファンタジードラマとして、本質的なテーマがどこにあるかは興味深いところ。

そして、次回の予告を見ると、原田美枝子が出てくるようですね。この時間のドラマに贅沢な感じ。橋爪の過去の話が色々開示されていくということなのだろうが、あたたかい話でまとまって欲しいですね!


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