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「ファーストペンギン(第3話)」美女の後ろにはいろんな謎があるという話

とかく、女が動けば、男たちは今ひとつそれに乗るには時間がかかるのは、世の中の常だろう。ましてや、こんな田舎の漁村なら尚更だ。奈緒が子供とたどり着いた漁村で、堤真一が、ちょっと声をかけたことで、思わぬ方向にことが動き出したという今までの話。

先週、そんな彼女に折れたと思った組合長の梅沢富美男は、今度は、堤の船以外の漁師たちに、彼女は詐欺師だというようなことを振り撒くという展開。まあ、梅沢の嫌がらせはまだまだ続くのだろうから、まずは最初のジャブと言ったところ。そんな噂が気になり口座を調べると、多くの金が引き出されている。そう、先週、私も不思議に思っていた出張経費はこの口座から降ろされていたのだ。ここで、不思議なのは、この漁師たちもともと経理は誰がやっていたのか?ということだ。堤が管理していたにしても、奈緒がそこから経費を使うことを話してなかったのは、ちょっといい加減だろうと思うことはある。まあ、ここでは、ドラマとして盛り上げるための処理だろうが、他所様の金をそんな簡単に使う女は信用できないよね。今回は梅沢の気持ちに少しなった私である。

しかし、そんな勘繰る展開がいっぱいあった中で、ファーストペンギンが逃げる中、追いかける漁師たちの画が、絵本のファーストペンギンに続くペンギンたちに似ているというのは面白かった。ビジネスを新しくする気はない人々を、新しいビジネスの大海に引っ張っていくファーストペンギンの姿を見事に画にしていることが脚本と演出の凄みだと思う。

今回も、全体のスピード感は変わらずに、奈緒のさまざまなチャレンジが見られるが、今回の名アシストは子役の石塚陸翔君だ。なかなか目の表情が可愛い子だ。結局、あんぱんがお土産にもらえなかったのに文句も言わないのは、うまく躾けられてるとも取れる。あの、東京であんぱんが人の手に渡るシーンは、見ていて予想できたが、切ないですよね。

まあ、営業中に、倒れて病院に運ばれるのは、頑張るお母さんというイメージのデフォルメなのでしょうが、「食べて、吐いてた」というような話は入れなくてもいいのではないかと思いました。

そして、ラスト、渡辺大知と速水もこみちのお店での食事シーン。だいたい、渡辺は何者なのか?何故に奈緒に親切にしているのか?この辺りは漁村とどう関わってくるのでしょうね。速水が絡んできたことでよりミステリアスになってきましたね。で、速水君の料理の腕を見せるシーンもあるのでしょうか?

とにかくも、この3回目までで、堤の仲間たちとは一体化したということでめでたし、めでたし!そう、ファーストペンギンが、海に飛び込み、仲間たちも飛び込んだところまでが、今回。さあ、泳ぐ海にどんな危険が待っているのか?楽しみなところですね。

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