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「季節のない街(第7話)」実写版貧乏、潰れたがんもどき、不織布マスク、妊娠・・。

今回もどですかでんの電車は出てこなかったな。やはり、あれはドラマのどこかで聞かないと最近は落ち着かなくなってきた。

今回は、地味なというか、暗い女の子、酒屋の渡辺大知だけが気にしている三浦透子。まあ、この人も役者だが、この暗い女の子の役を哀愁たっぷりに演じてくれている。このドラマ、役者と呼べる人を集めて作ってるので、この暗い役を見ていても面白い。しかし、彼女の本当のお母さんの金持ちババアの役が小田茜って、何?あなた生きてたの?という感じだが、それなりに存在感はありましたね。

そして、彼女は、お父さんの岩松了のところで不織布マスクを作る内職をしてるという話だが、こんな手作りしてたら高くて売り物にはならんだろうと思いません。岩松が「まさか、こんなところで作ってると思わないよな」というが、作ってないと思います。というか、こんな不衛生なところで作ったらマスクの意味ないですよね。「アベノマスク」とどっこいどっこいでしょうね。

そういえば、渡辺と仲野太賀と池松壮亮が街に出た時に、自分たちがマスクをしてないから目立つと言ってるが、この話は2年前くらいの話なのでしょうね。仮設住宅の話に、初めてコロナの話が絡んできたけど、この辺、クドカンは時代的事件をどう考えて取り入れたのだろうか?内職の不織布マスクというものを書いたからだけか?

まあ、その後に、岩松が三浦を抱いてしまって、最後に子供ができて、おばさんにバカと言われるようなドラマであり、確かに「実写版 貧乏」という感じの30分ではあったが、これ、前編ってなってるから、次回は後編なの?がんもどきの潰れたみたいな話を2回に分けてやるって、オチが今ひとつ見えませんな。

でも、「実写版 貧乏」という映画は撮ったら面白いよね。現代の貧乏について描くドキュメント。世の中の貧乏比べだね。そして、こんなに貧乏なのに毎日楽しいよと言いながら、たらふくズルして金を集めてる政治家を嘲笑うみたいなもの作りたいですよね。

とか考えてたら、この「季節のない街」がそんなドラマなのですよね。そう、三浦透子は、次回はシンデレラになれるのでしょうか?いや、子供が産まれて笑顔になるのかな?このドラマ、なかなかギリギリのラインの中で貧乏を描いてるのだが、まあ、悲壮感がないのはいいよね。前回、ホームレスの子供が死んだのは悲しかったけどね。まあ、人が死ぬのは拒否できないから仕方ないか・・。そう、これ、21世紀の「どっこい、生きてる」みたいなドラマにはなってるよね。それはすごい好き!

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