見出し画像

「ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~(第2話)」バカ男には気をつけろというオチは、なんなのでしょうか?

山田杏奈、現在22歳。年相応といえばそうなのだが、すこぶる童顔である。彼女が「税金を払ってください」と家を訪ねてきても、滞納するのが平気な猛者は彼女を馬鹿にするだけだろう。そして、公務員を舐めるなと言われても、民間人を舐めるなと返されるだけなような気がする。山田は演技ができないわけではないが、この役にはちょっと合わない気がする。まあ、新人の公務員という感じではこういう人もいるかも知れないが、徴収係は荷が重い気がする。そう、勝手なこちらの思い込みなのだが、見ている側とすれば山田が役にシンクロしてこないのだ。

そして今回は元同級生の話ということもあるかも知れないが、ドラマの肝になる調査はみな、菊池風磨がやってしまってるわけで今ひとつ彼女の必要性も見えてこない。そういう甘い新人がドラマ終わる時には一人前になる話という感じなのかも知れないが、どうなのでしょうか?

そうそう、ドラマの中でTVの取材でビデオを撮ることになるわけだが、そこに協力する目的は「滞納した人が、まずいと思い、払いにくるため」というは話があったが、それなら、このドラマもそういう役割があるようには感じる。で、徴税係が山田では、そんなに払う気にならないと私は思うのだ。どうだろう。雰囲気的には、橋本環奈の会計係とどっこいどっこい、何故に童顔を公務員にしたがるのだ!!

で、今回のクライアントというか、税金滞納者はパチンコ屋で働く田辺桃子。年金でパチンコを打ちにくる客を馬鹿にして、税金など払うのは無駄とする。そして、田辺は山田と同級生で、山田を貧乏人だといじめていた人間。まあ、普通に徴収するのも面倒だが、正義感が強い山田はめげない。そう、正義感が強いという部分はしっかり芝居ができていると思う。

そして、田辺もまた家の会社の経営がうまくいかず倒産に合い、その後は貧乏生活をしていることがわかる。そして今はやはり失職した男(戸塚純貴)と同棲している。まあ、この辺りの環境の作り方はリアルにもありそうでドラマとしては良い。

しかし、結果的には、元従業員だったベンガルに話をさせたり、戸塚の嘘を見破ったりして、田辺の気持ちを少し変えるのは何か直接的でないので面白みにかける。というか、徴税科って、できるとはいえ、こんなに個人情報を独自で調べるの?なんか気持ち悪い。まあ、納税は義務ですからね、権限は大きいのでしょうけどね・・。

結果的には、山田の力で田辺が税金を払いにくるようにしたわけでもないので、ドラマとしての達成感が弱いのですよね。そして、山田のスター性が弱いのがドラマの弱さに繋がってしまっているのは辛い。脚本も弱いし、菊池の芝居の軽さもこのドラマには必要ないと思うのだが・・。3話、もう少し面白くしていただきたいな。

この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?