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「ボクの殺意が恋をした EPISODE2」新木優子を抱きしめるシーンにキュンとすれば良いドラマ?

話はわかりやすい。二人の殺し屋がターゲットを狙って競い合う。そして、毎回殺しの現場が変わるという事なのだろう。シンプルな仕掛けの中で、どうみても鈍臭い殺し屋二人のやり取りの面白さだけで見せていく。中川大志のキャラ全開で最後まで見せられてしまうドラマだ。

前回の最後に、標的の新木優子のボディガードになってしまったことで、殺しの機会は数段に増えているのに、なかなかできないのは、彼女に対しあまり恨みを感じていないからというのもあるのだろうし、どんどん恋する状況に陥っていくのだろう。最後まで殺しが行われるかどうかもよくわからないが、テレビドラマ的な面白さは十分にある脚本だ。

今回も2回、新木優子に対し殺人計画を行う。まずは、スープに仕込んだ薬物殺人計画。帰ってきた優子はご飯はいらないという。その場に会社の連中も集まり、みんなでスープを飲む状態になり、薬物を仕込んだスープがわからなくなるという、昔のだめ殺人犯がよくやるミスを犯す。妄想の中でも殺せず、スープを全て回収という悲惨な結末。普通にやると陳腐な絵になるのだが、中川がやると結構これが決まるのが、中川の役者のセンスなのだろう。そこそこ面白かった。

そして、花火に誘っての殺人。渋滞にはまり、途中でライバルの鈴木伸之に新木を奪われてしまう。そして、着くと花火は終わっているが、鈴木が殺人の決行中。その仕込みに気づく中川は、またも寸前のところで新木を助け、そして抱きしめてしまう。そう、このドラマは殺そうとしたのに抱きしめているというところがミソのようだ。

最後の舞台は多摩川浅間神社。眺望が良いところなので絵にはなりますが、この祭りが一切行われない中で、無理にちゃちな屋台と提灯のセットはちょっと寂しかったですな。いわゆる人混みの中の殺人という絵が撮れないのですよね。花火はCGでうまく合成してありましたが、まだまだ予算の問題もあるし、このパンデミックの中で作品を作るのは大変ですよね。でも、こういう中でCG合成の進歩はもっとあってもいいのではないかと思うのですよね。そういう意味でも、この時期でドラマの作り方は変わっていくと思いますよね。でも、そんな中で、脚本にそういう部分であまり忖度しないでほしいとも思います。

とにかくも、このドラマ、流れは単純で、見るべきものは新木優子の魅力といったところでしょうか?私的には、抱きしめられるシーンで、彼女の顔が色っぽくなるのがたまらないのです。浴衣姿披露も、ちょっと地味目な浴衣で残念ではありました。


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