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「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~(第2話)」交響楽団のリセットと楽譜を簡単に廃棄できる人間と・・。

二回目を見終わって、なかなか、奥行きのある音楽ドラマになりそうな予感がした。今回、3人の新人がオケに加わる話だったわけだが、それが自然に行われ、そこに「音楽が好き」というフラグも立っていて、またもや西島秀俊が指揮する時の笑顔が素敵すぎて、ラストの「ウィリアムテル序曲」で本当に感動してしまいました。すごく良きドラマになる予感はします。

まだ、芦田愛菜の仏頂面が治らない感じではあるが、楽譜の整理のシーンとか、最後のアップルパイもどきを食べるシーンとか、徐々に機嫌が変化する様子も見え、彼女自身もバイオリンを持つことがあるのでしょうか?

で、お母さんの石田ゆり子は、早くも息子の大西利空に見つかってしまってるし、意外に早くこの嘘はバレるのか?そして、そういうことなら西島と芦田の仲直りは早いだろうし、そうなった時に、ドラマはまたギアチェンジしそうな気配もありますね・・。

そして、今回は新人3人が入ってくる話。まずは、當間あみ。昨年より、芝居がリラックスしてる感じがする。一人、若さを示してるのは良いし、だからこそ、この大胆な指揮をやりたいという発言もできる。こういう無謀な流れは好きだ。そして、彼女がクラシック音楽に目覚め、そのフレーズを適確に覚えてる様はなかなか面白かった。それを聞いて西島が興味を持つのはわかる。で、楽器はバイオリンといったとこで、教えるのは芦田なのか?と思ってしまいますよね。「最高の教師」で恋心を抱いた二人がまた一緒に練習したりするのかは楽しみなところ。

次は、性格が悪いというか、コミュニケーションがうまく取れないフルート奏者の新木優子。酔っ払って西島にあって、次の仕事が決まるまでとオケにやってくる。最初に酔っ払ってるシーンから入ったせいもあるが、彼女の表情がいつもより豊かになったように感じるし、また綺麗になったような気もした。女優の経験値が増えた結果だろうが、ここでこれからどんな演技をするかは楽しみ。

で、最後はチェロ奏者の佐藤緋美。なかなか物静かの音楽家の雰囲気をうまく出せている。後で知ったが、この人、浅野忠信とCHARAの息子さんとか。そう言われると、二人に似たところはある。西島との音楽でのやりとりはなかなか素敵でした。雰囲気ありますよね。そして、思ったよりも素直な青年の役のようで、これでファンも増えそう。ドラマの中で、どういうパートを演じるのかは興味深い。そんな、新人俳優の父親役は、またまた利重剛。本当に、競合する俳優がいなすぎるだろうと思ってしまう。

そんな3人がオケに入ってきて、演奏する「ウィリアムテル序曲」はまさに、ドラマの始まりにはぴったりだった。

そして、オケを早くたたんでくれと言わんばかりの行政のぞんざいさを、最後の楽譜の扱いに見せることも忘れないのは良い。日本の文化がうまく育っていかないのは、こういう公の人が、それを行政が司る意味を理解していないという点にある。民間もそうだが、金勘定だけでそれを区分けしてしまうような感覚、そろそろ日本も改めてほしいものだとは思います。

これからそういう部分への批判も入ってくるのだろうが、とにかくオーケストラが楽しいものだと訴えるには最高の流れができたような、2回まででした。

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