「クロサギ(第7話)」最後の標的は銀行。そこに正義など存在しないということ?
平野の本当の仇は、銀行にいる佐々木蔵之介ということだろう。今回の話を見ればわかるが、銀行のやってることは、こういうことだ。金をふくれた奴らに貸して、ふくれたものをポケットにしまう。それは、金をただ世の中がうまくいくように流通させるわけではなく、自分たちの利益にあるために流通させるただのゲームである。だから、ここに出てくるように、人が1人死ぬなんてことは、ゲームの一部であり、そこには、愛も希望もないと言ってもいいのではないか?しかし、それで言い訳はないですよね・・・。
ここでも、3億の融資をするために10億の価値のある担保をとり、その上に自分たちに3000万円のキックバックがあることで、融資が決まったりする。実際も、こういうことはないとはいえない。そういう、金にしか興味がない支店長の役として、山口紗弥加は、なかなかピッタリだった。こういう、少し抜けた役というか、えげつない役がなかなかお似合いに見えてしまうのは、かわいそうでもあるが、適役だった。そんな彼女を見て今回思ったのだが、セリフを喋らないと、一見、中谷美紀に似てるのですね。そう、そのくらい綺麗な女優さんなのだが、中谷みたいな役はこないのも日本の芸能界なのかもしれませんね。まあ、彼女には、もっとコメディアンヌ的なものを突き詰めていただきたい。
そして、話は保証人を要求する中谷たちに対し、平野は、被害者の父親の徳井優を大会社の偉い人に仕立て、貸し会議室を使って騙す。少し、出来過ぎなところはあるが、徳井優の落差ある演技が詐欺話にはよく似合っている。先に書いた、中谷もそうだが、このドラマ、キャスティングはなかなかだと思う。
とにかくも、まずは銀行から3億円を騙し取った、平野、ここから、一気に自分で銀行を狙い撃っていくということだろうか?そう、三浦友和の手を離れているのも、三浦の目論見なのだろうが、ラストに三浦がどんな顔で結末を傍観しているのかは、興味あるところ。
そして、やっと、三浦の店で、平野が黒島と出会う。黒島の正義感みたいなものが、信じていた教授の時任勇気にも否定された黒島が、これから平野や時任にどう絡んでいくのかも大事なところではあるのだろうが、まだまだ、ただの邪魔者みたいにしか見えないですよね。そう、珈琲店で井ノ脇にも出会ってましたね。それなりに重要な役なのでしょうね。黒島結菜には、良い感じでドラマを終わって欲しいと私は思っている。
とにかくも、来週は、やっとアカサギも出てくるのかな?先週も書きましたが、少し面白くなってきました。銀行をやっつけるのは爽快ですよね。
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