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「コタツがない家(第10話)」コタツがないのにサウナがあって、家族喧嘩で温もる家って素敵なのか?

ドラマの全ては、吉岡秀隆の復帰漫画のあらすじだったということですな。そのくらい、まあ、毎回喧嘩の連続の話であり、それが現代のホームドラマとして完成度が高いことに驚愕する私だったりする。これを見て、確かに、昔のホームドラマの中身って、家族内や職場や地域の揉め事を面白おかしく描いたものだったよねと思い出したりもした。そして、そのルーツというか、基本形は「サザエさん」だったりするんですよね。そして、今もテレビで流れているサザエさんの家にはコタツがあって、サウナを買うなんてことは絶対にないわけで、そういう意味で、このドラマはやはり傑作なわけなのですよ。本当に、鈴木茂樹氏脚本もまだまだ期待できますよね。

今回は、クリスマスの話だったのだよね。その前に、初回から話が続いていた、富田望生の結婚式。お父さんの好きな「サウンド・オブ・ミュージック」をモチーフにした結婚式。なかなか素敵でした。こんな結婚式、いいよねとは思うけど、これって予算どのくらいなのでしょうかね?その辺りを聞きたかった気はする。こういうの結婚ビジネスをやってる会社と組んで、ドラマ内で売るみたいなことやっても、それほど邪魔にならない感じですよね。そして、家族内の話だと刺々しいから、まあこういうシーンが新鮮だったりもします。

で、小池の部下のホラン千秋と中川大輔の結婚問題も、中川がちゃんと就職できるようで、まとまったところで、主役の深掘家は、クリスマスパーティーで盛り上がろうとしたが、息子は帰ってこないし、小林の職場仲間はこないし、サンタの格好した小池の部下の河野真也だけが浮いてるような、なかなか辛い空気感の中、七面鳥だけがある感じ。こういうクリスマスの画って、昔はいろんなドラマで描かれてましたよね。有名な「巨人の星」のパーティーもそうですが、だいたい、日本のクリスマスパーティーは壊れることでドラマになる。まあ、キリスト様はどうでもいい国のもどき祭りですから、それが許されるわけです。アメリカのドラマでこれはなかなかできませんよね。

そして、小林薫がいじけてると、小池が彼に部屋をくれるという。そして、小池が息子に買ったプレゼントは小池の母も同じものを買ってバッティング。まあ、こういうこともよくある話というか、日本のクリスマスにはサンタが重複することがよくある。

そして、もらった和室にサウナを買ってくる小林薫。面白すぎるが、こういうサウナがあれば暇な時もサウナ入ってればいいから、良いかもね。でも、家にサウナを買ったホームドラマは初めて見ました!そして、そのサウナを買ったことで、吉岡の筆は進み、漫画は完結、めでたしめでたし。すごいムリクリ感が好き!

しかし、小池栄子が、喧嘩するほど仲がいい的な家族を愛するという感じで、漫画を読み、吉岡を抱きしめてニコニコするのは本当に嬉しそうでしたね。まあ、このチャーミングさがあるから、小池は女優を続けていられるとも言えるのでしょう!面白かった、サンキュー!

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