見出し画像

「警部補ダイマジン(第3,4話)」44という秘密結社の胡散臭さと目指すところは何なのか?

昨今、あちこちで、闇の秘密結社が反政府勢力的に色々企んで、次々に人が殺されているのに、闇に葬られたり、自殺にされたりする話が多く出回ってるのだが、本当に、実際に日本ではこのようなことが起こっているのではないかと、疑心暗鬼になるドラマファンであります。しかし、確かに「VIVANT」で言ってるように、この平和ボケの国でテロが起こらなのはおかしいわけで、世界の中での位置も今ひとつ分かりにくくなってる今日この頃だ。本当に日本を動かしてるのは誰?と聞きたくなるし、それを知ったら殺されそうなわが国、日本である。

そんな中で、あまりネットでも話題にはなっていないが、このドラマ4話まで進んで面白くなってきた。一昔前なら、戦時中の731部隊のような特務部隊の生き残りが腐り切った世の中を治すために闇で動くみたいな話なのだろうが、ここでは東大のエリート集団が「44」と呼ばれる結社のようだ。その頂上にいるのが向井理の父親ということなのだろう。復讐劇が結果的に日本を闇の勢力から救うみたいな話なのだが、展開も早く、演出も三池崇史が主に行ってることでなかなか爽快!何故に話題にならないのか?まあ、この暑い夏に白いコートを着た刑事が主人公なのはちょっとな?というところはありますが・・・。

(第3話)
向井理は、浮かび上がる「44」のボスを知ろうと、公安部の理事官の高橋克典に、情報を与えて粉を撒いてみるが、彼は「44」の中の人間ではなかった。そんな中で44の工作員が一人死んでしまう。だが、前回から死にそうな工作員の矢柴俊博はなかなか強く生き残る。しかし、こんなに強い役、矢柴さん初めてではないか?そんな中で44を裏で霊能力か何か知らんが、元内閣特務室のトップの片岡鶴太郎が登場。彼のキャラはコミックに出てきそうなもので、こういうのを強い印象で使えるのがコミック原作のいいところ。そして、彼が、生田斗真を捕まえちゃえと言って、女とやさぐれた男たちを使って生田に喧嘩を仕掛け、現行犯で捕まる生田。しかし、痴漢の冤罪にしても、こういう喧嘩仕掛ける輩にしても、こういうフェイク事件を起こす組織っていうのはどこかにあるんですかね?そういうの舞台にしたドラマも作れそうですよね。まあ、売れない劇団とかキャストで使えば実際にありそうだものね。日本って、本当は相当に怖い国かもしれないなと思う今日この頃です。

(第4話)
捕まった生田をたまたまその現場に居合わせた土屋太鳳がビデオを撮っていて助けるところから。ここから、向井理だけでなく、土屋にも頭が上がらなくなる生田。この辺もコミックらしく面白い。そして、44を追う記者、石井正則が鶴太郎発信で殺されそうになり一度は助けるも、彼は簡単に葬られてしまう。ここの殺しも矢柴俊博。アクティブな役ですよね。他のドラマでプラモデル作ってる人とは思えない。とにかくも、44は標的を必ず殺す感じのようだ。そして、その44の中で教官と呼ばれる小澤征悦が動き出す。まあ、こんな早くに顔を晒すのは本当のトップではないのだろう。そして、宅麻伸の家の近くから幼女死体が出て、そこに落ちていたボタンに土屋が興味を持ち、宅麻の家にそれと同じものを探しにいく。それが、罠だと分かった生田が駆けつけるが、そこで土屋は工作員たちを殺してしまう。ここの演出。土屋の長い髪を解くことで、スタントとの入れ替えをうまくやっているが、土屋自体の運動能力が高くないとこういう流れは作れない。さすが、体育大学出身というところ。しかし、土屋、実はすごい強い役だったんだと驚く!そして、生田と一緒に死体を埋めたことで、二人は運命共同体になっていく。こういう流れもなかなか面白い。

毎回、毎回、生田の周囲の状況が変わっていく様がなかなか面白いのがドラマの勢いになっている。まあ、この暑い夏にモジャモジャ頭でコートの刑事が走るのは暑く苦しいが、面白くはなってきました。


この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

21,638件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?