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「ファイトソング(第8話)」すごいファイトをもらった感じからの刹那

岡田惠和は、そのできた楽曲に何を示そうとしるのか?それが、次週からの残りの回に詰め込んであるのだろう。次回予告で「2年後」というシンプルな情景。まあ、間宮は首がつながったのだと思う。そして、その恩人と会えぬままにいるということか?刹那すぎるかな、少し。そう、多分だが、この話は、最後にドラマそのものが「ファイトソング」になっていなければいけないのだろう。

そのための今回の思い出作り。ベタなバカップルのキスはなかなか美しく、別れの姿は、徹底的に男の女々しさを積み込んで、こういう情景を描くのは、岡田脚本は実にうまい。そう、こんなシーンというか、この回は、ドラマのサビに繋がる、ちょっとペースが落ちたような部分。だから、清原手術に至る感じも、さらりと流す。

そんな中で、間宮の歌の完成がシンクロする。この歌をこの後どう使ってドラマをもりあげるのかっていうところがすごく大事だし、脚本家はそこを見せたいのだろう。でも、その時に清原の耳がどうなっているのか?ということは大きなことだし、視聴者は、どちらかというと刹那い悪い方を想像したりしていたりする。早く来週が見たい契約恋愛の終わりだった。

今回、初めて清原の父親が生きていて、住んでいるところも知っていたという事実がわかる。この辺もこれからどう処理するのか?今回、直接会うことはなかったというのは、ラストに向けての一つの伏線というようにも見える。

いろんなものが、間宮の昔のヒット曲で繋がっていたという流れから、彼の新しい歌が、また、感慨深い出会いをもたらしたりするような流れが視聴者としては喜ぶ流れではある。どうなんでしょうね。

そして、菊池と藤原の恋模様とか、稲森と戸次の関係とか、まだ纏まっていないことがいっぱいある。そう、このドラマも家族のドラマである。今だからこそ、家族は繋がっていって、幸せにならないといけないと思うのだ。

コロナ禍で岡田惠和は「姉ちゃんの恋人」や「にじいろカルテ」などで、いわゆる、普通でない家族や人々を、後ろから背中を押すように描いてきた。このドラマも、主眼はそういうところにあるのだと思う。そういうドラマに清原果耶と間宮祥太朗は、なかなか素敵なカップルを演じてきたのだと思う。そう、二人の2年後は、決して不幸ではいけないのだ。だからこそ、どう描くのか?そして二人が満面の笑顔でラストを迎えられるのか?

どういうラストになっても、我々視聴者が、ピースサインを出すようなものであって欲しいと、今日のなかなか辛い別れのシーンを見て思ったりしました。

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