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「漂着者 ep,6」宇宙の多重構造を認めることから起こる、混沌の説明?

またまた、今回もあまり前には進んでいない。だが、内閣総理大臣が首相官邸で死ぬというセンセーショナルな展開で、視聴者をなんとかとどまろうとさせる感じはうまい。しかし、なんか、こんなヘラヘラしてる総理大臣も嫌なものである。他に役者がいなかったのか?と言いたくなる感じ。まあ、首相辞意の会見の日に、このシーンが放送されたのは何かの縁か?秋元康の悪運の強さか?とか色々考える。

最後に、今回のことで斎藤工が、二つの予知をしていたことがわかる。初めの白石麻衣が不幸せになる予知を破り捨てて、次の予知を行い、総理に殺され方を変えたというもの。そう、パラレルワールドの世界である。つまり、斎藤工扮する、ヘミングウェイは、宇宙の多重構造を支配できているような感じ。まさに、第6感というよりは、人間の中にある宇宙、潜在能力が表層かしてしまうようなエネルギーがそこにあるということなら、何か実際にありそうな話ではある。だが、そんな脳科学の話など、このドラマの中には一つも出てこないから、そういうことでもないのか?

ある意味、宇宙を動かす大きな力が存在するからこそ、国際的な力が働き、政府が秘密裏に動くということなのかもしれないが、そろそろ、その辺の大枠の外にある闇を、しっかり描いていかないと、本当にドラマ自体は混沌としたままで、視聴者はついていかんぞ。結局、シシド・カフカの正体もよくわからないまま今に至る。

斎藤と野間口の会話のシーンからもいまひとつ現実が見えてこない。野間口自身が何を握っていて、どこに行こうとしているのか?全体的に、役者の演技だけに頼っていて、脚本のうまさは見えないドラマ。こういうのが一番見ていてストレスフルだというのはよくわかった。

そして、斎藤と白石麻衣が、一緒のベッドに寝ることになるが、そこにあまり男女の関係の匂いはしない。白石が、女優として幅を広げるには、こういう場面で思いっきり色っぽくならないといけないと思うのだが、まあ、演出がポンコツなのだろう。

なんか、橋本じゅんのキャラも結構重要になり出しているが、生瀬さんもそうだが、こういう渋い役者陣をきっちりと印象的にドラマの中で「目立つように記憶させることが、上手い脚本の書き方だと私は思っている。そういう意味では、至って凡庸。まあ、秋元康の作詞と同じようで、表面的に格好良くは見えるが、実は中身はあまり考えられていないみたいな状態なのだろう。なんか、気になるフレーズがあり、それを詞の中に辿ってみるとあまり、中身がなかったみたいな感じだ。

斎藤工は、なんか面白そうなキャラクターではあるが、世界を変える力など持っていないというオチなようにも感じてきた。

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