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「パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜(第5話)」ウィルスの研究は今も進み、新しいウィルスが作られているという怖さ

人類を滅ぼすようなウィルスを作ってしまったということが岸井ゆきのが超えてはいけないものを超えてしまったというところが明かされる。上の写真にあるウィルスの姿を見るだけで怖そうなのは、なかなか、ドラマ的には引き込まれる。

その岸井と一緒にウィルス研究に励んでいた、栗山千明が、35歳で老衰で死ぬという事件が起こる。岸井が研究をやめて以降も、栗山はその研究を続けていて、事故でそのウィルスを浴びてしまい死に至ったという話。しかし、停電したから持って逃げたというが、-80度で保存できるようなものがある施設で予備電源はないのだろうか?そういう簡単な突っ込みたく疑問が多々出てくるところが、このドラマの大きな欠点ではある。だが、問題定義は、結構、正しいわけで、それを硬質なドラマにできていないというところですよね。

今回のリアルなパンデミックを見てもわかるように、いつ、どこで、どんなウィルスが変異してどうなるのかはわからないのが事実。昨今のバイオ技術の進歩を見ても、わたしたちの知らないところで、多くの研究者が、超えてはいけないところを超えようとしているのだろう。

そういう意味では、このドラマの中では大ごとになってはいないが、事故の中で、ウィルスは外に撒き散らかせれているわけだし、なくなったウィルスを追って回収に向かうも、缶にそれを収納して終わりで済む話なのだろうか?この辺り、子供番組ではないのだから、もうちょっとちゃんと描いてほしい気はする。

そして、この事件に対峙する岸井ゆきのの描き方も物足りない。自分の開発していたウィルスが友人を襲い殺したわけだ。その複雑な気持ちや、科学の未来への提言みたいなものが少しはほしい気がする。

そして、ディーン・フジオカと、ユースケ・サンタマリアも、もう一つその問題点の本質に入っていけてない気がする。この辺りは脚本家の能力の限界が浅いというところかもしれないが、もう少し、視聴者が腑に落ちる的な流れがほしい気がしますよね。

そして、この辺りがドラマ折り返し点?いいや、このドラマの後にまたHuluで、続きを流そうとしているみたいだから、重要な本仮屋ユイカが目を覚ますような部分が描かれるのかどうなのか?なかなか、有料放送に持っていくには今の所キツい感じですね。題材が悪くないので惜しい。

あと、ディーン・フジオカ主演というところをあまりうまく行かせてないきがしますよね。もっと、頭脳明晰で、アクションもこなす感じのスーパーマン的な部分を出して行ってもいいと思うのだが、そうなると、ユースケの存在が曖昧になるのでしょうかね?そう、主要キャラの位置的なバランスも今ひとつ良くない感じですね。

とにかくも、もう少し、私が興味持つような方向に持って行ってもらいたいと思うんですよね。題材的には、興味深いだけに…。

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