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「恋はDeepに(第3話)」ヘンテコなライトノベル的な流れに視聴者はどうついていけばいいのか?

確かに、前回からそうなのか?とは思ったが、完全に石原さとみは人間ではないようだ。今回は、流れ的には視聴者にそれを、完全にわからせようとしていた。海藻しか食べない、家族はいない、健康診断は受けない、履歴はない。それを勘繰る研究員もいて、興味はまずそっちの方に流れる。と思ったら、「流れてくるものに、みんなで一緒に乗っていくのが好きです」と本人に吐露までさせてしまった。そして、次回予告では「私、人間じゃないの」とはっきり言わせたりしてますね。しかし、体温が低いというのは、今のパンデミックの中ではすぐに変に思われて生活できないよな、とか変なことも思ってしまった。

つまりこの話は、人魚姫のような話をライトノベル的に仕上げたものなのだろう。視聴者の興味は、もう、人間と魚が恋に落ちると、どうなるんだというところに移ってしまった。それはそれで、面白いのか?

海洋開発の話では、石原の作った資料が、綾野を動かしてしまったりしている。つまり、魚さんの意見が人間を動かして、環境破壊をやめさせたわけである。この手があるなら、辺野古のジュゴンさんも人間に化けて、意味のない基地建設という環境破壊をなんとか止めていただきたいものだと思う。しかし、なんとなく、こういう真面目な話が混ぜてあるのが、また中途半端な脚本であったりする。

その上、石原を引き取って住まわせている、橋本じゅんが、大谷亮平から賄賂をもらっているとは、わかりやすい複雑系。まあ、石原の思惑がうまくいくために、あっちもこっちも混乱に陥るという話なのですな。それでいて、石原さとみが可愛いからいいか、というオチになってもドラマはなんとかなるだろうということ?

その傍で、石原と綾野の恋物語も始まっているわけで、今回の最後には、恋敵らしい、泉里香が登場。まあ、なんだかわからないが、いろんなものがぶっ込んであるバラエティドラマである。言い換えれば、ドラマがどういう色を出して、どう視聴者を楽しませたいのか?がよくわからないドラマなのである。

綾野剛の母親の話も、一つの伏線なのかもしれないが、どうもよくわからない。結果的に、私の興味は、石原さとみは、どんな魚だったのか?ということだ。唇が厚い魚ですかね?そうすると、魚としては、少しブサイクなものかもしれない。どうでもいいいですが、これでドラマの1/3が終わったところだろう。もう、どう展開するのかもどうでもいいくらい変なドラマになってきましたな。

海藻しか食べないのかと思ったら、さつまいもは美味しそうに食べるんだと思った今日のワンシーンでした。



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