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「ファイトソング(第7話)」エンディングに向けて恋が身震いしていく感じ?

ドラマも7回目。あと、3回〜4回。佳境に入る。そこに入る前に、タイトル前15分を要して、清原が、みんなに耳のことを告白する場面。こういう長いシーンで、役に入り切るところは、清原果耶の真骨頂というべきところ。ドラマの導入部にこの緊張感を持たせれるところは、本当にすごい役者である。脚本を書く方もそれがわかって作っているのだろう。このドラマのエンディングに向けてのターンシーンな気がする。

その後にすぐ、間宮が食材を持ってやってきて、間宮がそのファミリーの中に入り込んでいく形もまた必要なわけで、稲森いずみが「いい奴だった」と言うシーンが暖かい感じ。その後の橋本じゅんへの一言はいらなかったでしょうけどね。

人が人を想うときに、立ち入らないように見守る的なシーンを書かせたら、岡田惠和はある意味天才な気がする。そこに、悪意を持った人がいないような感じは、リアルな世界にはあまり存在しないのだが、そこをしっかりとリアルな世界に昇華してしまう感じが私は好きである。今回は間宮だけが清原の病気のことを知らない設定。

そんな中で、久々のラジオ出演。栗山千明が思っているように、清原存在によって今頃成長している間宮がいたりする。その成長の前で倒れる清原。これは、少女漫画みたいだけど、これでいいのでしょうね。

そう、そんなに観ている方が震えるようには、ドラマは進行していないのだ。でも、なんか清原周囲の人々の暖かさの広がりが見えることで、エンディングに向けて、高揚感が出てきたのはわかる。

今回のラジオ出演の中で「2発屋」になろうという本音を、ラジオではさらりと通り過ぎる。そこでの、マンボウやしろは適役か?

そう、ここから、間宮の心の中に、新曲のサビが流れてくるところなのだろうと思う。多分、脚本はそんな曲のできる瞬間の何か?みたいなものをドラマにはめ込もうとしているのだとは思う。そういう、見えないものをドラマの中に具現化していく感じ、前にも書いたが、私は好きである。

そして、岡田脚本らしく、出演者の歩幅が、主人公にあっていく感じはとても心地よい。清原果耶と言う役者も、岡田脚本によって、また進化しつつあるのだろう。そこは本当に見逃せない部分だったりもする。

今回、ラスト、間宮の前で倒れて、病気のことがバレるのか?いや、次回予告には「さよなら」というセリフもある。でも、あと残り3回か4回はかなり濃厚な岡田惠和世界を堪能できそうだと言う気もしてきた。こんな時代だからこそ、心地よい未来を見せていただきたいと思ったりする。

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