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2024年新作映画レビュー

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2024年に映画館で観た映画レビューです
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「ボーはおそれている」結局は自己破壊に晒される、大いなる冒険劇

「ミッドサマー」のアリ・アスター監督。「ジョーカー」のホアキン・フェニックス主演の、一言…

「身代わり忠臣蔵」ムロツヨシの良き演技でなかなか色気のある忠臣蔵に仕上がったと思…

原作・脚本、土橋章宏。監督、河合勇人の作品。ムロツヨシ主演ということで、予告を見てもコメ…

「カラーパープル」39年前の映画のミュージカル化だが、戦争が止まない世界の中では今…

アカデミー賞で10部門でノミネートされ無冠に終わった前作の制作は1985年。ちょうど今放送して…

「夜明けのすべて」あえて、ドキュメンタリックにすることの意味合いが私にはわからな…

瀬尾まいこの原作を「ケイコ目を澄ませて」の三宅唱の監督で映画化。まずいえば、私はこの「ケ…

「哀れなるものたち」ラストのヤギ男の姿は痛快だったが、何故、今、この映画と思うと…

昨年のヴェネチア映画祭の金獅子賞作品。そして、今年のアカデミー賞では11部門ノミネートとい…

「サイレントラブ」古臭いラブストーリーなのは確かなのだが、そんな恋物語に郷愁を感…

セリフの少ない映画だ。だから、主演の二人は演技を作るのがなかなか大変だっただろうと思う。…

「ゴールデンカムイ」ダイナミックな映像の中に実写化の意味を感じることと、今後への期待

北海道を舞台にした映画として、ここまでダイナミックに作られた映画もなかっただろう。デジタルで動物が造形できる今、自然との闘いという部分は印象深く描くことができるし、その地の温度感もうまく出せていたと思う。漫画の実写化という観点から見たら、100点に近いと思う。 アニメは見ているので話の流れはわかっていたのだが、予想以上の迫力だった。作り手の熱量も感じたし、大河ドラマの初動作としては上出来だろう。しかし、「ゴジラ−1.0」でもそう思ったが、デジタルで映画を作る時代になって、画

「カラオケ行こ!」愛と破滅と刹那なヤクザ映画世界のパロディのようなリアル

ラストクレジットに流れるLittle Glee Monster が歌う「紅」がこの映画のエンディングとしてと…

「笑いのカイブツ」"人間関係不得意" を見事に映像でみせた秀作だが、そういうのが見…

作家、ツチヤタカユキの自伝的小説の映画化。自分で「人間関係不得意」というように、主人公は…

「劇場版SPY X FAMILY CODE:White」正月興業らしい華やかさを持ったグローバルに展開…

テレビアニメで知って、キャラ設定は好きな作品だ。こういうシリーズを展開できる「少年ジャン…

「ゴジラ-1.0」ゴジラを戦争映画にすることで視点を元に戻すことに成功した作品

昨年は10月半ばから仕事が忙しくなったせいもあり、それよりも見たい映画がまたまた少なくなっ…