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ジョブ理論によるユーザー理解|Runtrip App Team 2021

新生アプリチームがスタートし、いよいよ前提となる組織の土台(ハード)と、積み上げるべき価値(ソフト)の部分が整ってきました。

▼キックオフ概要

▼Runtrip Appの成長モデル

▼直近のフォーカス体験

さて、安心して走り続ける「土台」「前提」という観点では、もう1点だけクリアにまとめ直すポイントが残っていました。

それが「ジョブ」によるターゲットユーザー(=ランナー)の課題整理です。

これは2019年のジャーナルローンチ前後で試行錯誤を繰り返しましたが、あらためて現時点ですでに雇用されているジョブの内省も踏まえた上で最新版としてクリアにまとめ直したいと思います。

Runtrip Appが雇用されるべきランナーのジョブの整理

次のように整理し直しました。

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以下がポイントになります

・一般的なランナーが持ちうるジョブを全てテーブルに並べる
・その上で、Runtirp Appにおいてコアとノンコアを明らかにする
・特にコアなジョブを構造的に整理する
・ノンコアなジョブを未来永劫対応しないわけではない、都度コアorノンコアは昇格or降格を検討する
・その上で、コアジョブにフォーカスして開発する

また、もう少しだけ「ジョブ理論とプロダクト戦略」に関して深掘りすると、ジョブ理論は大きく分けて

1. 機能的ジョブ
2. 感情的ジョブ(社会的欲求を含む)

に大別されます。
既存の多くのランニングアプリは

・もっと速くなりたい
・目標を達成したい

という機能的ジョブに特化して計測やトレーニングプログラム等を提供して雇用されているのがほとんどです。

そこで、我々は戦略的に「継続のモチベーション」「楽しく続けるのが難しい」という感情的ジョブ領域に集中してプロダクトを提供しています。

これはラントリップアプリのための戦略ではなく、
ラントリップが掲げる
「もっと自由に、楽しく走れる世界」
というミッションを実現するためです。
我々のクリアなミッションは、戦略的ポジショニングを含んでいるという意味でもありますね。

故に、ラントリップアプリでは

ランニングを楽しく継続したい → 走るモチベーションをあげたい

という感情的ジョブをコアとして雇用されるために集中してサービス開発をしていきます。

補足|ジョブ理論を突き詰めれば、そもそも「ランニングを楽しく継続したい」というのは手段であって本当のジョブではない!という指摘が想定されますが、そこまで遡ると私たちのミッションに紐づく事業ドメインから外れるので省きます。)

ジョブの整理によりチームに期待する効果

そして、こういった整理で何よりも期待したいのが以下4点です。

1. ユーザーを全員が等しく理解する
2. チーム内で共通言語(ジョブの定義)を持つ
3. これによりコミュニケーションコストを下げ、自律判断を促進する
4. クリアな共通認識を土台に、ノンコアではなくコアにフォーカスする

以後は「運用側」のお仕事なので、この前提整理がしっかりチームワークにおいて生きるようにいかに運用を徹底し、必要に応じてジョブの見直し等ができるか(正確にユーザーを理解し続けられるか)が鍵になりますね。頑張りましょう。

Growth Modelとの整合性

このように構造的に整理できたジョブは、以前こちらで説明したGrowth Modelとセットにした整理が可能になりました(発明)。

▼Runtrip App Growth Model

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こちらのGrowth Modelに対して、具体的にこのようにユーザーのジョブとそのジョブに雇用される機能(体験)との関係が明確になりました。

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これにより

・成長モデルとコア体験(機能)の関係
・コア体験が雇用されるべきジョブ(ユーザー)との関係

が1枚の絵でクリアになりました。

さて、これでフィールドは整ったので、あとは最高のチームでやるべきことにフォーカスして、ひたすら走りに磨きをかけスピードを高め続けるだけです!駆け抜けるぞ🔥

前回のnote

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