ラントリップにやってきたコーヒーマシーンさんの話。
ラントリップ社に「コーヒーマシーン」さんがやってきた。
正確に言うと、当社がお世話になっているBLUETAGさんのイケてるアットホームなオフィスに完備された。
私(冨田)の友人が、「今の家には不要だからオフィスにどう?」とタダで譲ってくれた。なんて心優しい友人だ。
そのコーヒーマシーンさんはドリップなら10杯、エスプレッソやラテが作れるスチームまで付いている。そして生まれは天下の「デロンギ」だ。当社のメンバーは当然、その一報に歓喜した。
15名が収まればやっとの自由が丘オフィスは、アットホームだ。丘の上の住宅街にひっそり佇むそのオフィスは、一番早く来た人がドアの鍵を開け、お昼にキッチンはごった返し、最後までオフィスに残っていた人が鍵を閉める。
誰かが話せば、その内容は筒抜けだ。笑顔も、喜びも、自然と伝播するこの絶妙な空間に、「コーヒーマシーン」さんがやってきた。
朝一で誰かがコーヒーを淹れる。
1杯分ではなく8〜10杯分はできるから当然シェアすることになる。
「コーヒーいれたので、飲みたい人はどうぞ!」
その声に、笑顔と会話が生まれていく。たかがコーヒー、たかが飲み物。ただその香りに乗った誰かの「思いやり」がオフィスに自然と広がっていく。
コーヒーマシーンさんはあっとういう間に自由が丘オフィスの「メディア」になった。朝も昼も夜も、メンバー間のコミュニケーションや思いやりを優しく媒介していく働きものだ。
コーヒー豆が足りなくなれば、誰かがお気に入りを買ってくる。そこに自然とカンパが集まる。「ありがとう」「美味しかった」、この新しいメディアを通じて飛び交う言葉はいたってポジティブだ。
高価な福利厚生や、過度な設備投資でもない。
譲り受けたタダの「コーヒーマシーン」さんは我々チームにとって見えない空気となって会話の密度を、文化の浸透圧をそっと高めてくれた。
我々はたとえ大きくなっても、感謝の気持ちを忘れない。
コーヒーを淹れてくれたちょっとした善意に対して。
マシンの洗い物をしてくれた責任感に対して。
素敵なメディアを譲ってくれた思いやりに対して。
コーヒーを飲みながら大笑いしたユーモアに対して。
こういった想いが、ラントリップが世界に提供していく価値の、源泉になると信じているから。
ありがとう、コーヒーマシンさん。やっぱデロンギ産は違うね。