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【大学生活】運動音痴が地質学を専攻したら
今日はなんとなく、ロシアから帰って大学生活何してたん?ということで、
わたしの専攻・地質学について書こうと思う。
とはいえそんな専門的なことは語れないので、ただ自然に囲まれていたはなし(笑)
クールだからという理由で石油を掘り当てることを目指す
私はロシアに留学していて、将来はロシアと日本の関係を深めるような仕事で、なんなら社会インフラとか”生活基盤を支える”仕事がしたいなぁと漠然と思っていた。
そもそも理系を選択していたので、ロシア文学や地政学を専攻するチョイスもなかったのだけれど。
ここにもちょっとだけその話が出てくる
●【ロシア留学】もっと早く書くべきだったであろうわたしの留学事情たち(とその後)
そこから日本に帰国して進路を考える中で、「なんか…石油良くない?かっこいいし」と思い立って(自分でも驚くくらいに単純脳)、
地質学の学べる大学を受験し入学を決めた。
地層とか岩とか学びながら、実験室で解析したり分析したりして、地球の過去に迫っちゃうのかしら、ワクワク
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その時わたしは思い至らなかった、
そもそもその地層や岩石、どこから持ってくるの?
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まず登山セット一式とハンマー他地質調査道具を揃えましょう
初めてのひとり暮らし、将来の夢(石油掘り当てる)もあって、
入学式もワクワクしていた。これから何を学べるんだろう!
「みなさん、入学おめでとうございます。〜、地質学はとても危険の伴う学問です。山に行ってハチやクマに襲われることもありますし、崖から滑ったり、上から岩が落ちてくるなんてこともあります。」
ん?
「まずは、登山セットを一式と、ハンマーなどの地質調査の道具を揃えましょう。ヘルメットも必須です。」
ん?
なんか、思っていたのとチガウ…?????
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「6月には常念岳に登山に行きます。それまでは毎週山に行って、練習を積みましょう。よろしくお願いします。」
登山???
運動を避けに避けて生きてきたのに、まさか地質学、運動が本職?体力必須???
なにせ私はかなりの運動音痴女だ。
常に最下位…とはいかずとも、常にドベ3に入っていた。
50m走の最速タイムは9.8秒。 え、意外とイケてない?
校外ランニングで遅すぎて置いて行かれて、迷子になったこともある。
入学式の帰り道、「駿台 受講料」「仮面浪人」等、こっそり調べたのはここだけのはなし。
地質学はもはや登山部
それから装備を全部揃え(上下North Face、登山靴、ザック、ヘルメット)、毎週金曜日には山に連れて行かれた。
地図を渡されて、道なき道を「一体わたしは何をしているのか」と思いながらとにかく登った。
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景色 は、
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何度も「入る学部ミスった」と過去テキトーに受験学部を選んだ自分を恨んだが、
なんとか常念岳山頂まで辿り着いた。
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登るのは超大変だし運動は相変わらず不向きだったけれど、
自然豊かな景色を見ると、あぁ、意外と悪くないな、なんて思ってしまって(やっぱり単純脳)、結局仮面浪人もせずに4年間しっかり在籍してしまった。
コンクリートの道? そんな贅沢な…!🤍
4年間の間、本当に様々な僻地へ行った。
1時間に電車1本の駅を降りて30分くらい歩いた先の山で調査、
近くの山の道なき道を突き進んで調査、
自転車で何十分漕いだ先の山の中の沢に入って調査、
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土日には上高地や飛騨高山に行ったり、
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本当に色々なところに行かせてもらった。
3年生の時には北海道に1週間ほど(あれはもはや修学旅行)、
4年生の時にも北海道に1週間ほど滞在(今度はちゃんと卒論調査)した。
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中でも1番感動したのは、北海道の昭和新山。
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1943(昭和18)年に始まった噴火活動によって誕生した昭和新山。平坦な麦畑だった場所がわずか2年ほどの期間で隆起を繰り返し、現在の姿になりました。標高は398mで、今も火山活動中。赤茶色のゴツゴツした山肌は、粘度の高い溶岩を押し上げた隆起の歴史を物語っています。その岩肌から噴煙が上がる様子は迫力満点!大地のエネルギーを体感することができます。
特別に入山させていただいて、山にタッチしたのだけれど、
すごく暖かくて、地球のパワーを直接肌で感じられる素敵な体験だった。
石油じゃなくて火山研究もいいな、とちょっと浮気した。
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調査で道や看板もないところに行きすぎて、
下山中にコンクリートの道を見つけると文明への感謝でいつも満面の笑みになった。(笑)
自分との夢を果たせた自分、我ながらクール
4年間自然を大満喫して、院に行くのもいいなと思ったりもしたけれど、
私はやっぱり運動センスはないし、早く社会に出たくて就職することに決めた。
しかも夢だった石油業界!
いまの部署は石油を掘り当てる仕事と直接関係はないものの、過去の自分との約束を果たせたような、自分がちょっと誇らしい気持ちになった。
いつかは石油を掘り当てに行きたいな〜。
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ロシアと全く関係のない話だったけれど、
読んでしまったのも何かの縁、ちょっとその辺の岩たちを見てみては?😏
たとえあなたが運動音痴でも、山中の道を切り開けるし、なんか自然いいかも、と思えるはず。
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