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反抗気から呪文

市営住宅でとても節約する
両親に育てられた
お金は貯めとかないと
大変だからという考えを

子供の頃から教わった
だから何も買ってもらえなかったと言う
記憶しか両親には思い浮かばない
父親は全国地図を作る

会社員だった
母親は生まれつき足が悪いが
根性があり昼間は近所の小さな工場のパート
さらに内職で背広の直しのような事をしていた

電気のコンセントは寝る前には抜く
お風呂の水は蛇口を少しだけ開けて
一日かけてためる
お風呂のお湯は3日ぐらいお風呂として使う

その3日間使ったお湯は
洗濯する時に再利用する
固定電話は近所の家族と親子電話にするから
どちらかの家が電話を使うと片方の家は

使えない
今、もう父親は死んでいない
母親は遺族年金で不自由なく暮らしている
両親の生き方は正解だったのかは知らない

その両親から教わった考えは
反抗する気持ちを何度も繰り返し
もう両親を攻撃する事は無くなった
この両親から教わった考えは

自分で自分なりの節約に変わった
その節約方法は、家族には節約を言わない
だけどお金の大切さは少し話す
好きな物、興味のある物、欲しい物に

使ってと
使って損とか、得するとかの考えは良くない
かと言って何も考えずにお金を使うのも
ダメだよ

難しい呪文だ
この呪文は自分にもかける
暮らせるだけの収入が得られているのに
それ以上の収入を望まないこと

この呪文が、両親から得た最高の呪文だと想う
反抗気から生まれた呪文だ
両親はよく働いた
家族全員でお金があるのに節約をして

ガマンをして過ごした
何年も何年も両親が定年を迎えるまで
ガマンして節約していた
そして定年後もやはり節約をしていた

実家で一人暮らしをしている
母親は今はよく笑っている
お金に余裕があるからだと思う
もう81歳になっていた

お金とは節約すると幸せになる事が分かった
両親の時代はこういう節約は幸せを生んだ
これからの節約は両親から教わった
節約から次の節約の時代に変わった

何も無理に節約する必要は無い
自分の収入にあった生活をすればいい
欲しい物を選択し
本当に欲しい物に使えば

無理に働いてお金を稼ぐ必要は無い
限られたお金で得られた物の方が
気持ちを節約した解がある
その解でいつでも笑顔が作れると思う





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