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奥田民生「スキマフェス2024」in Aichi Sky Expo(24.7.14)

愛知県は常滑(とこなめ)市、スキマスイッチ主催のフェス(2日目)へ行ってまいりました!!
さすがはスキマスイッチ、今回が初の開催にもかかわらず1日目も2日目もメンツがすごい。普通ならロッキンやらフジロックにでも行かない限り見られないような贅沢ラインナップでした。

ここでは主に民生さんについてのレポをしていきます!!





スカパラ×スキマ「美しく燃える森」

スカパラのステージを見ていたら、スキマスイッチのお二人がゲストで登場。
なんと大橋さんボーカルバージョンの「美しく燃える森」!!!

演奏前には、
大橋「これ…僕ら普通に(いちファンとして)昔から聴いてた曲ですよ…あの…これ言っちゃうと、今日民生さんいるんですけど…僕でいいんですか…?」
と恐縮しながら喋る大橋さん笑

谷中「いいのよ、だってスキマスイッチ(が主役)のステージだから」
大橋「あ、それにスカパラ甲子園もあるから…!」
 
 
さらりとスカパラのイベントの宣伝もしつつ、それに民生さんが出演するということも伝わる言い方をされる大橋さん、さすがのシゴデキ後輩…!

民生さんボーカルの「美しく燃える森」が気だるく妖しい色気を纏ったアダルトな雰囲気なら、大橋さんボーカルの「美しく燃える森」はスカのカラリと明るい音色によくマッチしたハリのある軽やかな雰囲気で、大橋さんバージョンもとても素敵だった。


MTR&Y登場
1.手紙

民生さんの出番になり、ゾロゾロと袖から出てくるMTR&Yの皆様。それぞれの楽器を持ち軽くサウンドチェック。何か不都合があったようで、詳しくはわからないが、

(´ё ` )「たぶんそれ、ベースだよ」

と、礼さんに向かって何か指摘する民生さん。礼さんにはいまいち意味が伝わっていなかったようで、噛み合わないやり取りに眉を八の字にして笑う民生さんが大画面で抜かれる←カワイイ


(´ё ` )「…こんにちは奥田民生です!」

いつものぶっきらぼうな調子でそう言うと演奏し始めたのは「手紙」!!

他のアーティストたちが自己紹介がわりとなる王道ポップチューンを1曲目に持ってくる中、「さすらい」でも「イージュー★ライダー」でもなく、ガッツリギターソロがあり曲自体も長く全体的に渋い「手紙」を1曲目に持ってくるこの男、名実ともに大御所ロックスターである奥田民生だからこそできることで、驚くと同時にとても痺れた。


2.スカイウォーカー

(´ё ` )「はい、次」

2曲目に入る間のMC、何を話すのかと思えばそれしか言わない民生さんに思わず笑い声が漏れる会場。民生さんファンからしたら平常運転でも、そうでない方々には新鮮に映るようです笑

そうして始まった「スカイウォーカー」。
最近GOZでのメディア出演も増えているため、てっきり「愛のために」とかその辺の曲をやるのかと思っていたのだが、MTR&Yは変わらずMTR&Yのセトリとサウンドのままいてくれて、聞き慣れたその演奏に少しほっとした。


3.マシマロ

(´ё ` )「…はい、次の曲です」

さてそろそろMCで何か喋るかと思いきや、1曲前とほぼ同じ一言しか発さない民生さんに会場からはまたもや笑い声が。

始まったのは「マシマロ」。出だしの1音が鳴った瞬間大興奮の私。
というのも、今までバンドバージョンの「マシマロ」を生で聴いたことがなく、「マシマロ」という曲自体ついこの間やっと弾き語り股旅バージョンで聴けたばかりだったのだ。

冒頭のシャウトで
(´ё ` )「はい名古屋ーー!!!」
と雄叫びを上げる民生さん。かっこいい。でもここ名古屋じゃない、常滑。(水を差すなよ)

 

巨大なモニターにドアップで映し出され、やる気のなさそうな雰囲気と野心の欠片も感じない気だるげな無表情で「凡人にはわかるまい その点この僕にはわかるよ」と言ってのけるかっこよさたるや。

奥田民生という男の、のんびりゆるゆる暇人というパブリックイメージの奥底に隠された、ギラギラ輝く野心と確固たる自信が垣間見えて鳥肌が立つほど痺れた。かっこよすぎる。


4.KYAISUIYOKUMASTER

大大大好きな曲の1つ。これほどテンションの上がる曲はそうない。
出だしからテンションMAXでノリまくる私。

最後の最後、高音シャウトを聴いた観客たちの反応が楽しみで仕方がなかった。
奥田民生という男のすごさを、実力を、そのかっこよさを知ってもらいたかった。
彼が長年第一線に立ち続けられる理由を、誰もが知る「レジェンド」たる理由を、たくさんの年代の人に、1人でも多くの人に知ってほしかった。

 
「すぐ飛んでく」

大画面の中でそう彼が叫んだとき、それまで座ってスマホを見ていた人達が顔を上げた。つまらなさそうにぼんやりとステージを眺めていた人達がザワリとどよめき拍手と歓声が沸き起こった。

59という年齢になっても尚、この人の歌声にはまだまだ人の心を惹き付ける力がある、そう感じると、この人のファンで良かったと泣きそうなほど誇らしかった。


5.イナビカリ

シンセからプロペラ音が鳴り響いたということは次の曲は「イナビカリ」だ。
そのまま演奏に入るかと思いきや、プロペラ音が鳴り響く中、急にMCをし出す民生さん。「え、今言うの!?」というタイミングで、あまりのらしさに民生ファンは爆笑。

(´ё ` )「あの、スキマスイッチの20周年をお祝いしております!呼んでいただいてありがとうございます。…これからも、よろしくお願いします!」

\(拍手)/

(´ё ` )「あのぉ~今ね、空も曇りで。…雨が!…降る!…想定でっ!!曲を組んでましたっ!!!」

 
どうやら雨が降ると見込んでの選曲だったようだが、結局民生さんの出番までに雨は止んでしまったので計画は失敗。そしてそれを正直に白状する民生さん←カワイイ

 
(´ё ` )「『イナビカリ』です!!!」

 
てっきり間違ってスピッツの曲を紹介しちゃうお馴染みパターンだと思っていたら、珍しく真面目トーンできちんと曲名を紹介した民生さんに少し驚いた。逆にレアなもの見れたな。(普通に曲紹介することがレアだと言われる男)

 
思わず袖のスタッフさんも笑ってしまうほど出だしのリズムがぐっちゃぐちゃにズレて、仕切り直しかと思いきや、民生さんのカウントで何事もなかったかのように持ち直すMTR&Y。さすがはレジェンドの集まり。


6.御免ライダー

(´ё ` )「もうすぐ終わりますっ!」

可愛く叫んで始まった「御免ライダー」。
何回聴いてもやっぱり好きだしテンションが上がる曲。
明るいリズムと曲調に民生ファン以外の観客たちもノリ始める。

 
(´ё ` )「はいベース、小原礼ぃぃ!!!!」

我らがMTR&Yのベーシスト、礼さんのテクニカルなベースソロが炸裂。カメラに抜かれ、大画面で見る礼さんの手元から伝わる熟練の技術と色気…!!
さすがは日本屈指のレジェンドベーシスト、上手いだけではなく旨い。彼が長年積み上げてきたたくさんの経験と努力が、誰にも真似できない「旨み」を生み出しているのだろう。


7.さすらい

(´ё ` )「はい、ありがとうございました!…この後も(フェスは)続くので、皆さん身体に気を付けて、頑張ってくださいね」

 
ボソリと呟くようにそう言った民生さん。
いつもに比べてMCが少なかった今回。それでもそういうところは絶対に省かずきちんと伝えてくれる、それが奥田民生という男。

 
最後の曲は「さすらい」。
出だしの時点で周囲の観客たちが「この曲知ってる!!」と口々に言って手を上げ、リズムに合わせて腕を振る。
さすがは往年の名曲、認知度の高さが半端ない。

伸びやかな民生さんの歌声が響き渡り、より会場の一体感が増す。
いつものように曲の途中で観客に歌うように求めたとき、民生ファン以外の人もまるで振られることがわかっていたかのように普通に歌っていることに驚いた。ヒット曲ってすごい。

最後、曲を締めるタイミングで誰が合図を出すかの探り合いが起き、一瞬会場が無音になる。思わず笑う観客と演者。
結局湊さんが締めの合図を出したようで、眉を八の字にして笑う民生さんがとても可愛らしかった。


MC

「さすらい」で最後だとばかり思っていた観客たちが拍手を送っていると、その拍手が鳴り止まないうちに、

(´ё ` )「それではアンコールにお応えして~」

と切り出す民生さんに爆笑の会場。


(´ё ` )「スキマスイッチー!!……もしかしたら初めて目にする方もいるかもしれません!!こちらが!!スキマスイッチです!!!」

\(爆笑)/

 
完全に後輩イジリモードに切り替え、ニヤニヤと悪い顔をした民生さんがスキマスイッチを呼び込む笑

 
(´ё ` )「いや~すごいね、湿気が!!」

\(爆笑)/

大橋「いやほんと笑」

(´ё ` )「大変だね、あっち(ステージから離れたところ)に立派な楽屋があるのにずっとこっち(ステージ袖)なんでしょ?笑」

大橋「はい!ずっとこっちで見させてもらってます!!」

(´ё ` )「大変だよね、蒸し暑いし」

大橋「ね、これ愛知県特有の蒸し暑さらしいですよ」

(´ё ` )「そうなの?」

大橋「ほら、形がやっぱりその、盆地だから」

\「盆地…?」「盆地じゃなくない?」とザワザワ/

シンタ「盆地?」

大橋「盆地ではないか!」

(´ё ` )「盆地ではないでしょ」

大橋「でも愛知県特有の、名古屋特有の湿気らしいですよ!ここは常滑なんであれですけど。あ、そういえばさっき民生さん『名古屋ー!』って言って(シャウトして)ましたけど、ここ常滑なんです笑 名古屋じゃない笑」

(´ё ` )「…そのへんはもういいでしょ、そういうこと気にしてるのここ(常滑)の人たちだけでしょ」

\(爆笑)/

 
散々「名古屋ー!!」と叫びまくってた民生さん、大橋さんから指摘を受けて民生節全開の持論を展開。

 
大橋「いやそんなことない笑 ほらやっぱりみんな民生さんに『常滑』って言ってもらえると嬉しいんですよ!」

(´ё ` )「えぇ~?………常滑ーー!!!!」

\「イェーーーイ!!!」/

 
不満げにしながらも言われたとおりクソデカボイスで常滑シャウトをする民生さんと盛り上がる会場。

 
(´ё ` )「あ!常滑といえばさっき、あの…牛乳の…」

大橋「あぁ!牛乳アイスですか?楽屋にあったやつ召し上がりました?」

(´ё ` )「うん、さっき…舐めたよ!」

大橋「舐め…笑笑 食べてくれたわけではないんですか?笑」

(´ё ` )「いや、食べたよ笑!…じゃあそれ(牛乳アイス)で(常滑のことを)覚えます笑」


8.イージュー★ライダー (withスキマスイッチ)

イントロがスタートしたとき大橋さんがオフマイクで民生さんに何かを叫ぶ。よく聞き取れなかったようで互いに近付き、耳打ちし合って柔らかく笑う民生さんと大橋さんがとても素敵だった。

スキマスイッチのお二人をゲストにお迎えして歌った「イージュー★ライダー」。
カラリと明るく晴れやかな大橋さんの歌声と、どこまでも伸びやかでパワフルな民生さんの歌声が共鳴する。

1番のサビでは民生さんが主メロ、大橋さんが上ハモを歌い、2番では役割を交代。
「奥田民生の曲は意外とキーが高い」ことはファンの中ではお馴染みだが、今回も改めてそれを感じさせられた。

大橋さんバージョンの「美しく燃える森」を聴いたときも「あれこの曲こんなキー高かった?」と思ったし、この「イージュー★ライダー」でも、大橋さんが歌うととてもキーが高く聞こえるのに、民生さんに切り替わると全然高く聞こえない。

民生さんの曲を誰かが歌うと毎回この現象が起こるということはおかしいのは民生さんの方なのだろう。(おかしいとか言うな)
あんなに高いキーを頑張って歌ってるのに、周りからは全然キーが高いイメージを持ってもらえない=頑張りがイマイチ伝わらない民生さんの不憫なこと…ファンはわかってますよ…!!(謎フォロー)


曲が終わると互いの名を叫んで紹介し合い、会場は拍手と歓声に包まれる。
レジェンドロックスター奥田民生の風格を存分に示すようなステージだった。


まとめ

トリのスキマスイッチも終わり、お二人が挨拶をされるとき、

シンタ「もしかしたらこの中に、将来僕らと共演する人がいるかもしれない」

大橋「…確かに…!そうだよね!!僕らだってスピッツ先輩も…民生先輩も…!小田和正先輩も…!ずっと見てた人たちだったもんね!」

とお話しされていて、ふと「今日の出演者の中で1番先輩であり年長者なのは民生さんだったのか…」と気付いてすごく驚いた。
いつも当たり前のようにファンと近い距離でいてくださるけれど、こうして見ると、「スピッツ」「小田和正」というあまりにも強すぎる並びに名を連ねられるほどのスーパーレジェンドなんだなと改めて思わされた。


スキマスイッチのお二人が袖へ捌け、第一回スキマフェスは終了。
第一回とは思えないほど充実した素敵なフェスだった。是非来年もやってほしい。

 
…できれば来年も常滑でやっていただけると大変嬉しいなぁ…(常滑の方が名古屋より近いから便利という邪念入り)




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