【臨床心理学】心理職をめざすきっかけ
公認心理士(or/and) 臨床心理士 など、心理職を目指す理由をまとめておくこととする。
まず、私の今までの生き方を軽く説明しておく。
高校は普通科の単位制、あまり勉強にはまることはなかったが、途中まで理数系の授業を中心に、後半になって社会系の授業を多くとった記憶がある。(が、総じてあまり明確に覚えていない)
大学は国際地域学部で、英語を使っての授業が多く、私は政治とか社会学っぽい事業が好きでそれなりに打ち込めた。
3か月? 6か月? あまり記憶が定かではないが、英語圏への海外留学に行ったこともあった。
心理学の授業も確か2, 3 とっていた。英語を学ぶという趣旨もあり、言語心理学、パーソナリティ心理学を英語で、また、日本語で統計学の授業も取っていた。
卒業論文は、当時ニュースでよく取り上げられていた安保法案の改正を中心とし、日本の政治文化を社会構成主義の観点から分析した言説研究でこれは日本語で書いた。
卒業してからはITの領域へ就職し、今まで転職せず5, 6年がたっている。
いわゆるSE業を担い、お客様の要望を聞いて設計して、プログラムを書いて、テストをして品質を担保する、リーダ的な役割も任せてもらい、それなりに充実した社会人生活だったように思う。
これがおそらく1, 2年前までの私だ。
ところが1年ほど前、病気をし、1週間程度会社を休んで入院する機会があった。
そこで更地から生き方について考えた。
何が好きで、何がやりたくて、1年後、5年後、10年後、自分はどうなっているのだろうか、何に時間を使いたくて、どんな風に世界を感じて生きているのだろうか、とりとめもなく考えて、ノートに書いて、まとめていった。
そこで一つの答えとして導かれたのが心理職だった。様々な問いの行きつく先にそれがあったのだ。
Q 何が好き?
A 映画などのストーリー、人を知ること(知ろうと思うこと)、考えること
Q 何がやりたい?
A 得意なこと、自分にしかできないこと、深く学ぶこと、物語をつくりたい
Q どうなりたい?
A 今まで知らない視点、観点を得たい、新しいことにワクワクしてたい、寛容でありたい
このほかにも、就職活動において大学院に進み研究者になるか迷っていたこと、会社生活において、優れたビジネスパーソン像と自分のこうありたいが一致しなくなってきたこと、一人で飲みに行って、知らない人と話をして相手の中身を想像するのが楽しいこと、いろんなことを想起し、考え、そしてちょうどその時ある本を読んだ。
「心はどこに消えた」(2021:東畑開人)
入院部屋にはKindleを持ち込んでいて、そこでたまたまよんだのだ。
なぜその本だったか覚えていないが、点滴で片方の手が使えない中、そんな読みにくさも忘れるほど
一気に読み上げて、心理職か...いいかもしれない、そう思ってしまった。
人間のこころを知る、見つける、みつけられないとしてもそれを一緒にトライする、そこに自分のからだとこころを使うということにひどくひかれてしまった。
もちろん、この本に書かれていないもっとダークな部分や、つらいこと、いろいろあると思う。
私の親は実は心理学科を出ており、友人が主にこどもを対象に臨床心理士をやっているらしいが、本人の生活にも影響を及ぼすほど、仕事を続けることは精神的に辛そうだったと言っていた。
そんなことも考えながら、残りの入院期間、どうすれば心理士になれるのか、(臨床)心理学関連の本をいくつか読み、放送大学の公認心理士の要件を見つけ、とりあえず基本を勉強してみよう。合わなそうなら他のことをまた探せばよい、と一旦自分の中で心理職を目指して勉強するという目標ができた。
運命という言葉は自分に決定権が無いようで、子供のころから嫌いだったが、この考えは、すべてのピースがはまる気持ちよさがあり、運命という言葉は使いたくないが、これを使いたがる人がいるというのも一方でわかる気がした。
思い立ってみてから、約1年ほどたったが、今のところ目標は変わっていない。もう少し進んでみようと思う。
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