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~レベルを上げるためのポイント~

グリコーゲン工場ではグリコーゲンを分解してAエネルギーを作っています。同時に乳酸も生まれています!

グリコーゲンを分解するとき、Aエネルギーを作り出したあと、さらにカタチを変えてミトコンドリア工場へ移動します。

ミトコンドリア工場でもBエネルギーを作ります。ミトコンドリア工場で、酸素を使って糖質や脂質からBエネルギーを作ります。

Aエネルギーがカタチを変えてミトコンドリア工場へ運搬するには限界があります。つまり、 分解された量が増えると、ミトコンドリア工場で対応ができなくなります。(ミトコンドリア工場がパンクです!!!)そして、その過剰になった分が乳酸という訳です。

酸素が足りないから乳酸ができるのではなく、糖質を分解しすぎたために、過剰になった分が乳酸となっています。

グリコーゲン工場での処理量>ミトコンドリア工場での処理量=乳酸ができる。

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ある運動強度の度合いを超えると急激に血中乳酸濃度が高くなる場所があります。乳酸性作業閾値です。

血中乳酸濃度というのは、血液に乳酸がどれだけあるのかということです。

でも、ミトコンドリアが多いと、その乳酸もエネルギーとして使えるようになります。

それでも、その処理が追いつかなくなるときがこのLTあたりだと考えてもらえればと思います。つまり、LTを超えなければ遅筋繊維をメインに動員され、超えはじめると速筋繊維が動員されはじめるのです。一般の人がマラソンをするときには、このLTを超えないようにして走ることが大切とされています。もし、このLTを超えると糖質が消費されて、ばてやすくなります。

LTを向上させる要因としては、筋肉内にミトコンドリアを増殖させたり、ミトコンドリア内の酸素活性の増大などによりLTを高めることができます。

このLTは、最大酸素摂取量との絡みもあり、最大酸素摂取量の値でいうと50~70%2VOmax程度の強度であるともいわれています。

また、このLTは、最大酸素摂取量よりもコンディションに左右されにくい。LTは、最大酸素摂取量と比べ、トレーニングによって向上する余地が大きいため、しっかりトレーニングを行うことによりLTの向上は期待できます。

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