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中編まとめ

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中編をまとめました。他の方の企画に参加させていただいた時のものも含まれます。
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灯台下、いと暗し

灯台下、いと暗し

草木も眠る丑三つ時...

アパートの目の前のゴミ捨て場には、いくつかのゴミ袋。

本来なら朝になってから出すのがルールではあるのだけど、今だけはこの"迷惑なゴミ出し"に感謝しなければいけない。

周りを伺いながらその内の1つの結び目を解く。

この瞬間がたまらなく好き。宝箱を開けるような高揚感。

??:......

息を殺し、中を物色する。正常な人間なら吐き気すら感じるであろうこの異常な行為

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君だけを...ずっと。

君だけを...ずっと。

??:◯◯!何してんの!早くー!

◯◯:あぁ...今行くよ。

数メートル先からこちらに呼びかける人物。

__村井優。幼い頃からの知り合い、所謂幼馴染と言うやつだ。

まぁ"幼馴染"とは言っても、そこまで仲がいい訳じゃない。

僕が引っ越してしまってからは、1年に1度帰省するこの夏の時期にだけ会う仲。

__ただ、それだけの間柄だ。

目の前に聳え立つ無数のビル、眩しすぎるコンクリートの照り返

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究極の二者択一 Root "H"~選択~

究極の二者択一 Root "H"~選択~

夢を見た。妙に断片的な。

◯◯:ほっ...本日よりお世話になります!よろしくお願いします!

__そうか、これは"彼"が入社してきた時の...

◯◯:...森田先輩...ご指導ご鞭撻の程...宜しくお願いします!

__ひかるでいいよ。

◯◯:えっ...そっ...そんな馴れ馴れしく...

__いいの。ある程度馴れ馴れしくなきゃ一緒に仕事出来ないけん。

そうそう...こんな感じだった。

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Me...too.

Me...too.

ウンザリするほど静かなオフィスには、キーボードを叩く音と僕の溜息だけが響き渡る。

時計に目をやると、22時を回るところだった。

__地獄の長時間残業。

この時期はどうも皆体調を崩しがちのようで、今日も2人ほど出てしまった欠勤の穴埋めをさせられているという訳である。

◯◯:...んんーっ...あと少し...

大きく伸びをして、ディスプレイに向き直る。どうせ僕しか居ないからと気晴らしにかけて

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2人だけの記念品

2人だけの記念品

腹の立つ程眩しい日差しが目に突き刺さる7月。

そう、"あの日"もこんな快晴だった___

__________________

??:...ねぇ、またつまんなそうな顔しよる。

ショーケースに並べられた目の痛くなるような輝きを放つジュエリーを前に、隣に立つ妻がボヤいた。

◯◯:...別に...そういう訳じゃねぇよ。

ひかる:...ふーん...まぁいいけん。あっ、これかわいー。

うんざりし

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眠れぬ夜は…"君の所為"

眠れぬ夜は…"君の所為"

__眠れない夜。

これが想像以上に長く苦しいものである事は誰しもが知っている事だろう。

それが"誰かの所為"であれば尚更__

________________

◯◯:...朝か。

カーテンの隙間が徐々に明るくなり始める午前5時。

気怠い身体を起こし、壁を背にベッドに腰かける。

大学2年生になり、一人暮らしにも随分慣れてきた僕には1つ悩みがあった。それは...

__夜眠れないこと。

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究極の二者択一 Root "S"『貴方の瞳に...』

究極の二者択一 Root "S"『貴方の瞳に...』

あれから1週間。

僕の頭の中は"彼女たち"の事でいっぱい。

『好きです...ウチは..."そういう風に"...見てますから...』

『私も負けんよ...ってこと。覚悟しといてね?』

夢でなければ僕は今、2人の女性にアプローチされている。

そう、文字通り夢でなければ。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Root "S"
貴方の瞳に...
_________

ひかる:2人ともお疲れ様。定時だよー。

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擬態していた小悪魔

擬態していた小悪魔

??:おはようございます先輩!

◯◯:おお...村井か。今日も元気だな。

毎朝のことではあるが毎度彼女の元気さには驚かされる。これから一日憂鬱な仕事が待っているとは思えないほどの快活さ。

優:...先輩は毎朝元気ないですよね。

◯◯:...そりゃ仕事なんかしたくないからな。

優:それでも毎日ちゃんと来てるんだから偉いです!

眩しい笑顔の後輩。オレの唯一の癒し...なのだが。

◯◯:.

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甘い媚薬

甘い媚薬

_____チョコレート...多くの人を惹きつけてやまないお菓子。もちろん私も大好き。

そして明日は2月14日。バレンタインデー。

女の子が意中の人にチョコレートをあげる日だ。

『所詮お菓子会社の陰謀だ』などと宣う人もいるが、恋する女の子の背中を押してくれる素敵なイベントだ。

かく言う私もそんな恋する女の子の1人。

明日の一大イベントに向け、休みだと言うのに早起きして台所に立っている。

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究極の二者択一

究極の二者択一

◯◯:...17時か...

霞む目でデスクの上の時計を見ると同時に、定時を知らせるチャイムが鳴る。

◯◯:...山下さん。後やっとくから上がっていいよ。今日定時日だから。

隣の席でパソコンとにらめっこする新入社員に声を掛けると、彼女は申し訳なさそうにこちらを伺う。

彼女は新入社員の山下瞳月さん。僕の直属の部下で現在絶賛トレーニング中。

瞳月:...すみません...終わりませんでした...

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強がりなラベンダー

強がりなラベンダー

◯◯:...ただいまー。

仕事を終えて足早に到着したアパートには当然僕以外の誰もいない。

それでも何となく『ただいま』と言ってしまうのは何故だろうか。

◯◯:...はは...1人って思ってたより寂しいものですね..."ひかるさん"...

玄関に飾ってある写真立てを手に取り独り言ちる。写真立ての中の彼女は今日も凛々しい。

同じ部署の先輩にあたる"森田ひかる"さん。僕の恋人。

小柄で愛らし

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無敵の三ヶ条!

無敵の三ヶ条!

『...では今月の営業成績を発表する...』

堅苦しい空気が流れる。月に一度の緊張の瞬間だ。

全く...部長にも困ったもので、毎度わざわざ営業担当を全員集めて名指しで成績を読み上げている。

これでは皆のストレスが高まるばかりだ。

オレの名前は高木〇〇。この営業課の課長を任されているのだが、部下達同様にこの悪習に辟易としている。

『...以上だ。良かったものは慢心せず、良くなかったものは努

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誰が為に鐘は鳴る?

誰が為に鐘は鳴る?

『うわっ!またやられたぁ〜』

深夜2時。来客のせいで今日も我が家は騒がしい。

〇〇:ひかる...深夜だからもうちょい静かに頼むよ...

ひかる:あっ...ごめんなさい...えへへ…

彼女の名前は森田ひかる。会社の後輩。互いのゲーム好きがきっかけで仲良くなり、今では毎日のように僕の家に居座ってはこうしてゲームに勤しんでいる。

全く...こんな関係を続けてもう半年程になるだろうか。

〇〇:

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甘いのもお好き

甘いのもお好き

「はぁ...疲れたぁ...」

人目も気にせず大きな溜息をつく。

年明け最初の仕事ってなんでこんなに疲れるんやろ...休みボケだと言われればそこまでだが、やはり気持ちがついていかないのが原因か。

私は森田ひかる。
ようやく仕事や職場の雰囲気にも慣れ始めた社会人2年生。

年始最初の仕事ということもあり、珍しく今日は定時退社し、若干重たい身体を引きずりながら帰路についていた。

ひかる:カフェで

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