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時間を無駄にするな!と言う前に考える事

親に言われて嫌だった事、何かありますか?

 私が中学生だった頃、よく親から「時間を無駄にするな」と言われていました。
正直なところ、当時の私にとってはうっとうしい言葉でしかありませんでした。
「何が時間の無駄なのか」いまいち理解できません。
当時は「時間」とは、いくらでもあり特にその価値を理解はしていなかったのです。
もう人生が半分を過ぎて思う事は「時間」は有限であり、かつ貴重なものだと。


さて、今回は子供に伝えたい「時間」のたいせつさをどう伝えればいいのか、考えてみたいと思います。

そもそも、時間を無駄にするってなんだろう?


自分が親になって子供を見てて思うのは、何もしないで時間がもったいない。ってことです。

当然、彼女自身は時間を無駄にしている気は全くないです。
「先日も夏休みで時間があるんだから、何か好きな事すれば?」と無料のイラスト作成講座を勧めてみましたが、反応がありません。

そんな娘の態度にイラっとする私、、、

いや~、あの時の私の親もこんな気分だっただろな。と思う返し申し訳ない気持ちになります。

できれば、時間を有効活用し自分のスキルアップや体験、経験を増やして欲しいそう思ってのことですが、伝え方が下手すぎる。

そう、伝え方が重要なんです。
私たち親は子供の成長を願うあまり、つい押し付けがましくなってしまいがちです。
でも、それでは逆効果になることも多いのです。

では、どうすれば時間の大切さを子供に伝えられるでしょうか?

子どもに理解してもらう為には


まず、子供の興味や関心を理解することから始めましょう。
娘さんが何に興味があるのか、どんなことをしている時に楽しそうなのか、よく観察してみてください。そして、その興味を活かせるような活動を提案してみるのはどうでしょうか。

例えば、娘さんがSNSが好きなら、
「SNSを使って何か面白いプロジェクトを始めてみない?」と提案してみるのもいいかもしれません。

写真を撮ってInstagramに投稿するチャレンジや、TikTokで創造的な動画を作るなど、娘さんの興味と時間の有効活用をうまく結びつけられるかもしれません。

また、自分の経験を共有するのもたまに効果的です。
「私も若い頃は時間をもてあましていたけど、今思えばあの時間で○○をしておけば良かったな」といった具体的な話をすることで、時間の大切さを実感してもらえるかもしれません。年寄りの小言と言われる可能性も十分ありますので、ご注意を


さらに、時間の使い方を押し付けるのではなく、一緒に考えるアプローチも有効です。「この夏休み、何か新しいことにチャレンジしてみたい?」
「どんなことができたら楽しいと思う?」といった質問を投げかけ、子供自身に考えさせることで、自主性を育むことができます。

そして、小さな成功体験を積み重ねることも大切です。
何か新しいことに挑戦し、それが成功したら大いに褒めましょう。「見て、あの時間を使って○○をしたからこんな素晴らしい結果が出たんだね!」といった具合に、時間を有効に使うことの喜びを実感させることができます。

ただし、すべての時間を「生産的」に使わなければいけないわけではありません。
休息や娯楽の時間も大切です。バランスが重要なのです。「時間を無駄にするな」というのではなく、「時間を意識して使おう」というメッセージに変えてみるのはどうでしょうか。

また、親自身が良い例となることも忘れてはいけません。休日にダラダラとスマホをいじっているだけでは、子供に「時間を大切に」とは言えませんよね。自分自身も時間を意識して使う努力をし、それを子供に見せることが大切です。

最後に、焦らないことも重要です。時間の大切さを理解するのは、多くの場合、経験を重ねてからです。今はまだピンとこなくても、いつか必ず理解してくれる日が来るはずです。それまでは、さりげなくアドバイスを続けつつ、子供の成長を見守る姿勢が大切でしょう。

振り返ってみると、親から「時間を無駄にするな」と言われて嫌だった経験が、今の自分を作っているのかもしれません。その経験があったからこそ、今、時間の大切さを実感し、子供にもそれを伝えたいと思うようになったのでしょう。

ただ、同じ轍を踏まないよう、言葉遣いやアプローチには気をつけたいものです。「時間を無駄にするな」ではなく、「時間を楽しく有意義に使おう」というポジティブなメッセージに変えてみてはどうでしょうか。

結局のところ、子育ては長い時間をかけて行うものです。一朝一夕には結果は出ませんが、根気強く、愛情を持って接し続けることが大切です。そして、子供の成長に合わせて、少しずつ「時間」についての考え方を伝えていけばいいのです。

今はまだ、子どもには「時間」の価値がピンとこないかもしれません。でも、きっといつか、「あの頃、親が言っていたことの意味が分かった」と思う日が来るはずです。それまでは、焦らず、優しく、時には厳しく、子供の成長を見守り続けることが私たち親の役目なのかもしれません。

時間は確かに有限で貴重なものです。でも、その使い方に正解はありません。大切なのは、自分の人生を振り返った時に「充実していた」と思えることではないでしょうか。そんな人生を送れるよう、子供たちを導いていく。
それが私たち親の最大の役割なのかもしれません。

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