メタバースブームの終焉
Microsoftがメタバースチームを全解雇したらしい。
メタバースブームの崩壊がいよいよ現実味を帯びてきた。
15年以上前にもセカンドライフが出てきたことによる、同じようなブームはあったみたい。
最近こういう煽りブームが多いと思う。
5G、NFT、仮想通貨...。
その度にビジネス系インフルエンサーが「グズグズしてると世界の流れにおいていかれるぜ!」的な論調を展開する。
それをみたリテラシーの低い人は騙される。
何回も見てきた世の中の流れだ。
特に今回は本質的に革新的な技術や思想が出てきたわけではないのに、Facebookがメタ社に変更したのだけがコンサル野郎達が囃し立てるキッカケだったように見える。
神が民主化するらしい。皆おめでとう。
NHKが頑張り始めると負けフラグ。
元々メタバースとやらに詳しくなかった人間が、話題になり始めた途端に会社をつくって第一人者のように振舞う社会が余り好きじゃない。
それに考えもせずに飛びついて、自分自身が最先端にいるかのように振る舞う意識高い人も薄っすら嫌い。
こういう社会って日本特有の問題なのか知らなかったけど、三島由紀夫が50年以上前に日本特有の問題点として指摘していた。
彼によれば日本人は「一番病」を患っており、自称天皇主義者が戦争に敗れたら一夜にして民主主義者になるような、日本人の空っぽさに問題があるという。
まあ流行物(メタバース、SDGsとか)に考えなしに乗っかる国民性がクソってことなのかな。
この元々ある国民性が、意識高い系なメタバースブームにも繋がっていたのかもしれない。
ともあれ、メタバースブームは一旦終わった。
だけど自分は将来的にメタバース的な社会が来ないわけではないと思う。
一重に技術の問題。
人一人を没入させ続ける事が出来る仮想空間が技術的に実現したら、その時が本当のメタバース社会の到来だろう。
今回は馬鹿騒ぎのブームで終わってしまったが、今も確実に技術は進歩している。
メタバースだけじゃなく、ここ1年で急激な発達を見せたAI画像やCHAT-GPTのようなチャットボットなど…。
これからが楽しみな技術やサービスはたくさんある。
周りのお祭り騒ぎには流されず、本当に価値のあるものを見極められる人間になりたいものだ。
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