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dotで溢れるフィンランドでの7ヶ月

以前個人のFacebookにて綴った「フィンランドからの帰国報告」をnoteにも残しておこうと思い立ち、一部文章を修正して載せます。


7ヶ月間のフィンランド滞在を終えて、昨年11月に日本に帰国しました。たくさんの支えのおかげで、とても貴重で大切な7ヶ月を過ごすことができました。

この7ヶ月間をどう言語化すればいいか分からずFacebookの投稿をできないでいましたが、まとまった言葉ではないなりに徒然と綴ります。長くなりますがお付き合いいただけたら嬉しいです。





フィンランドではボランティアとして活動していました。

4-5, 8-10月はKellokosken Kouluという小中高の公立学校で、夏休み中の6-7月はTapola Camphill Communityという障害者支援コミュニティで活動しました。学校でボランティアしている時期はホームステイをしていました。

Kellokosken Koulu。田舎にあるものの、生徒数は小中高合わせて900人ほどのマンモス校。

Tapola Camphill Community。初めて福祉に触れた機会。みんなとても温かかった。


また、ICYEというボランティア運営団体のプログラムで派遣されたので、世界各国からフィンランドに来たボランティアたちが集まったキャンプ(合宿のようなもの)にも2回参加しました。

8月末のキャンプ。19の国と地域から集まったボランティアと過ごした10日間。



「理想として語られることの多い北欧・フィンランドで人々は実際どのように生活しているのかを自分の目で見て、自分もそこで活動をしたい!」と思い立って決めたフィンランド渡航でしたが、この7ヶ月間は総じて言えば楽しくて、スティーブ・ジョブズの言う “Connecting the dots” の the dots にたくさん巡り会えた時間でした。

「何事もやってみないとわからない」とよく言いますがそれは真意で、たくさんの人との出会いや経験を通して、4月の初めには想像もつかなかった濃度で多くを学び感じることができました。

フィンランドの教育や福祉のこと、人々の生活のこと、社会のこと…それらを知れば知るほど、わからないことはたくさんあると知りました。未知の知をまざまざと実感しました。

もちろん知れたこともたくさんあって、自分の見える世界が色濃くなりました。



もっとも多くを費やした学校のボラアンティアでは、たくさん授業を見学したり、英語のクラスでワーク補助をしたり、日本にまつわること(日本の宗教、歴史、社会制度、学校、食事、言語、大まかに日本について、等)を紹介したりしました。

最後の2ヶ月間は週に2度、放課後クラブという形で “Japanese Club” を開催して、有志で集まってくれた6-9年生の子どもたちと日本語や日本文化を一緒に学びました。

Japanese Clubを開催した思い出の教室。


ボランティア活動を通して自分の無力さをとても痛感するとともに、そんな私にもできることはあるんだと分かりました。

最初から与えられている仕事は多くなく、ほとんどが私の意思に委ねられていました。

自分から何か行動しないと何もできない環境は易しくなくて悩むことも多かったですが、できない理由を並べるのではなくて、一番純粋なやってみたい気持ちと少しの勇気を大切にして、まずは人に伝えてみることで少しずつ前進できると実感しました。

特に、Japanese Clubは主に自分ひとりで60分間10人ほどの生徒をみさせてもらい、それがどんなに難しいかを知って失敗もたくさんしました。失敗を肯定的に受け止めて次に活かすことを実感値として学びました。


私ができたことは多くはないけれど、ボランティア最終日にいろんな方から温かい言葉をかけてもらって、一生懸命頑張ってよかったと思えました。

いつも助けてもらった先生たちにいただいたポストカードには “A tiny creature can be very brave. (小さな生き物はとっても勇敢になれる)” というムーミンパパの言葉が書かれていて、ボランティア期間の私を象徴したような言葉に報われた気持ちになりました。

フィンランドの人たちに少しでも「知らない世界・遠い世界」に触れて知ってもらえていたら本望です。

最後の日の休み時間、職員室にて。素敵な歌とたくさんのあたたかい言葉をいただきました。

権利上の問題で生徒の顔写真は載せられないのですが。個性的で自由でシャイで愛の溢れるみんなが愛おしいです。



学校以外でも、ホストファミリーたちや夏にいた障害者支援コミュニティの人たち、ボランティアの仲間たち、フィンランドで知り合った友達・日本人の方、もっと言えば街中で一度話したきりの人たちも含め、本当にいろいろな出会いがありました。

生き方は人の数だけあるという意味を前より知ることができたというか、本当に人それぞれなんだと知りました。その人たちとの何気ない会話が将来に何らかの意味を持ってくれそうな予感がしています。

特に、ホストファミリーにずっとたくさんお世話になりました。本当に温かく受け入れてくれて多くの時間を一緒に過ごせて、感謝してもしきれないです。。

大好きで大好きなホストファミリーと一緒に。

私の部屋の壁にこんな素敵なメッセージとイラストをかいて、4月に私を迎え入れてくれました。



「理想として語られることの多いフィンランド」と言うとユートピアかのような印象が強くなりますが、実際に自分の目で見ることができたからこそ解像度高く知ろうとできました。物事は多面的ということもなんとなく分かった気がします。

理想の社会や教育について考えることが多かったのですが、その抽象的な思考もきっと大事だし、現実のミクロな物事と向き合って具体抽象を行き交うことの難しさと尊さを自分なりに理解できました。

ヘルシンキ大聖堂。かっこよくて美しい景色をまたすぐ見に行きたいです。



ここに書いたこともまだ書いていないことも、気づいてすらいないことも、すべてが有り難いことです。この経験のために送り出してくれた家族にも感謝でいっぱいです。

今年度1年間を休学をしているため、もう1年大学生が続きます。卒論をはじめとした学業や就職活動、今年から参加してるinclueの活動、アルバイトや趣味も、時間をしっかり謳歌したいと思います。





最後まで読んでいただき、ありがとうございました!Kiitos ☺︎

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Kiitos!!
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'97 🇯🇵 フィンランドでボランティアをしていました。日常の発見や学びを綴ります。
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