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厚底シューズ とはなにか。

東京マラソン当日でしたね。エリートランナーのみの大会となりましたが、ハイレベルなレースを見ることができました。大迫選手、日本新記録おめでとうございます。そしてこのテーマに触れるには遅すぎたのかもしれません(笑)

陸上シューズの勢力図が変わる

いまや「マラソン=厚底シューズ」という話題になってもおかしくないほど、一般的に認知されるキーワードになってきました。
改めてのおさらいになりますが、ナイキが販売しているヴェイパーシリーズ(4%、ネクストフライ%、アルファネクスト)のことを総称して「厚底シューズ」と呼んでいます。(あくまで民間放送メディア対象です。本来はズームやフライニットも入りますよね)最たる特徴は、カーボンプレートによる反発力と靴形状。フォアフットを自然と作り出し、前へ押し出す力をサポートしてくれる、と。
今年の箱根駅伝では84%のランナーが着用したとのことで、ピンクやオーロラ色ばかりの足下だったのは記憶に新しいですね。メディアはほんの半年くらいしか切り取っていませんが、ここ数年でこのシューズは陸上界を席巻していました。いままではA社やM社が陸上シューズの代表格でしたが、もはや変わりつつありますね。

間違った解釈

連日報道していた期間、会社の先輩達は決まってこう聞いてきました。
「あの靴履いたら、みんな速く走れるんじゃないの?」…何か寂しい気持ちになりました。報道だけ切り取るとこうなってしまうのか。私はゴルフをしないのですが、聞いてることは「このクラブ使えばスコアが上がるんですよね」と一緒です。たぶん。そう切り返して、話を打ち切ってしまったことも一度や二度ではありません。(反省してます)

靴だけがスゴいんじゃない

厚底シューズはスゴい。科学と技術の力を集め、新しい世界を見せてくれたことは間違いありません。だから大会使用に対する賛否が分かれたときも、思うことはありました。(これはまた別の機会に)
でも、力を貸してくれるということは、正しく使わないと牙を剥くということ。だから言いたいのです。シューズだけがスゴいんじゃない。そのシューズを使いこなすランナーが凄いのだ、と。
実力が伴ってないランナーが履いたらどうなるか?多分途中で脚が壊れたり、ペース配分が出来なくなったりするでしょう。私も一度試し履きしたことがあります。感触は「あっ、ヤバイ(笑)」でした。
ほんの一部分だけを切り取って、「記録が出たのはシューズのおかげ」そんな解釈は寂しいですよね。

明日も会社に行けば、きっと同じ様なやりとりになるのかもしれません。でも今日はそんなことを抜きにして、素晴らしいレースでした。その魅力を少しでも多くの人に伝えることが出来ればいいな、と思います。

今日は朝3キロジョグ、夕方10キロの坂ランニングでした。
ちなみに昨日も朝4キロジョグでした。

では、また次の更新で。

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