母の命~斎藤茂吉

医者でもあった斎藤茂吉。

昨日の啄木が26歳で亡くなったとき、斎藤茂吉は30歳。

啄木は岩手県の出身だが、茂吉は、山形県上山市の出身。そこに、斎藤茂吉記念館が建てられているが、まだ行ったことはない。近いうちに行きたい。

東京で母の危篤の知らせを聞き、そのときの帰郷の心情を詠んだ。

みちのくの  母の命を一目見ん

一目見んとぞ  ただに急げる

その後、どうなったか。

のど赤き   つばくらめふたつ  はりにいて

たらちねの母は   死にたまふなり

つばくらめは、ツバメのこと。

春先の出来事だということが分かる。

東京から山形まで、茂吉が生きた時代は、どれだけ時間がかかっただろう。

茂吉は、その後長生きして、70歳で亡くなった。


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