【続編】歴史をたどるー小国の宿命(14)
現在、日本にある仏教の宗派の数は、大きなかたまりで捉えると13である。
飛鳥時代や奈良時代に仏教が広まったことはよく知られているが、そのときの宗派は、法相宗(ほっそうしゅう)と華厳(けごん)宗と律宗(りっしゅう)であった。
法相宗は、奈良の興福寺や薬師寺が本山であり、三藏法師が伝えた。華厳宗は、聖武天皇が大仏を建立したように、奈良の東大寺が本山である。律宗は、開祖である鑑真が来日して唐招提寺を建てた。これも、奈良県にある。
その後、平安時代になると、密教系の仏教が最澄や