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反射材と革を組み合わせたキーホルダーを作った理由〜ルンカのえげつもなくもなくもない話。

こんにちは、ルンカです。2021年5月に発売した反射材と革のキーホルダー、予想以上の反響をいただきありがとうございました。買えなかったというお客様も多く、申し訳なさすぎて、どうしてそんなに作れないのかも合わせて、作った経緯と寄付について書きます。

48個、まさかの即完売。

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26日に20個、30日に28個を販売したところ、即完売しました。26日に買えなかったお客様たちが、ちょいちょいチェックしてたのもあって、30日は掲載して数分で売れ始めました。本当にありがとうございます。ただ、その一方で楽しみにしててくださった方には申し訳なく思っています。(写真はお客様提供、ありがとうございます)

数を作れない理由

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数を作れない理由は、「ハギレ」を使っているからです。例えば、反射材はは1m単位で購入するので、リードで170cm使うと、30cm余ります。その30cmは、廃棄する「ハギレ」になります。その部分を使わざるを得ない理由は後述します。

このキーホルダーを作ったきっかけ


このキーホルダーを作ったきっかけは、愛犬を亡くしたお客様からのメールでした。桜柄の反射材リードがとても気に入ったけれど、残念ながら愛犬はもういないから、キーホルダーになりませんか?あの子ともう一度歩きたいんです。と。

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そこでルンカのリードの制作に関わってくれてる職人さんに相談。実は、その職人さんは元々は革のスペシャリストで、ハイブランドの修理なども請け負えるほど。むしろ、こういうものの方が楽しいかもしれませんね。(この写真が一番最初の試作)

桜柄のキーホルダー、お届けしました。

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試作を繰り返して、やっと完成。その飼い主さんはとても喜んでくれて、その子がつけてた鑑札とその子と同じ名前のパワーストーン、車の鍵をつけたそうです。「いつもあの子とドライブしているようです」とおっしゃっていました。私たちもとても嬉しかったです。

商品化した理由


ただ、実はルンカはお客様に届けた時点で満足しちゃって商品化までは考えていませんでした。SNSに載せたら、他のお客様からも要望が多かったのもありますが、販売を決めた理由がいくつかあります。一つは、女性が反射材を身につけるきっかけになるように。女性は反射材を身につけない、その理由はダサいから、と言うデータがあるほどです。犬の首輪とリードは犬がいないとつけませんが、キーホルダーならいつも持ち歩けます。(バッグの写真はお客様から提供。他の反射材もルンカ製)

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次に職人さんの仕事を作るためです。このコロナ禍において、イベント出店が去年の3月から今年の5月までなくなりました。今後も出られるか分かりません。ルンカの商品は、「命を守るもの」。だから、制作に関わる人たちが気持ちよく働ける努力を惜しんではいけないと常日頃思っています。制作単価の打ち合わせでも、好きな金額を言ってもらいます。犬のリードは季節商品ではないものの、波はあります。イベント出店はその波の中でも大きな波。その波が来ないのは、やはり…。職人さんは他社の仕事もあるので、ルンカの比重は重要でもないと思うのですが、ルンカのこと忘れられちゃうとね。ね。

3年前、職人さんをもう一人と思って、商工会さんに相談したことがあります。今はほとんど廃業してて、やっと見つかった職人さんには、「作ってみましたが、難しくてできません」と泣かれました。そういった経緯もあって、今の職人さんはとても貴重な方。安定した関係を続けるためにもこうした取り組みは重要と考えました。

最後に寄付をしたいから。これは後からまとめて述べます。

金額設定のお話

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作った理由が上記の3つなので、本革と特注の反射材を使ってるにも関わらず1200円(ワンニャンという語呂合わせ…税別)に。もちろん、職人さんに支払いできて、寄付して、その金額にするにはどうしたらいいかというと、反射材も革も「ハギレ」を使うしかなかったんです。だから、数が作れませんし、オーダーも受けられません。

寄付したかった理由

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1つ1200円(税別)から550円(ゴーゴー←語呂合わせ大好き)を寄付しました。寄付したのはもちろん、保護犬猫のためでもありますが、ちょっと違います。「寄付する体験」を皆さんに伝えたかったんです。美貌も才能も持っているような有名人ですら、命を投げ出した2020年。生き抜いた皆さんって偉い!って私は思います。生きてるだけで偉い!でも、自粛自粛で不安やストレス解消もできず、うつうつとしてる人もいますよね(私です)。そんな時に、自分を褒めるきっかけになってほしいなって思ったんです。辛抱大好き国民と言われる日本人。でも、抱きしめるのは辛さじゃなくて自分にしてください。だって、2020年を乗り越えたんだもの。その上、自分以外の命に思いやりができるなんて、もはや尊いじゃないですか。そのキーホルダーを見るたびに、「私、尊い!ワンニャンのためにゴーゴーできたもん!」って褒めてあげてほしいです。もし、自分でいうのが恥ずかしかったら私が言います。偉い!尊い!生きてるだけで偉い!実際にお客様からは「寄付に参加できてうれしかった」という声も多いです。

寄付先について

今回寄付したのは、茨城県つくば市で活動しているNPO法人 キドックスさん。こちらの特徴は、保護犬たちのお世話や譲渡の活動と青少年の自立支援を組み合わせているところです。これは私の個人的な考えですが、保護犬はそもそもいてはいけない存在。パピーミルなどいろんな問題の法整備や住環境の整備など様々なことが対策として必要なことではありますが、「犬を大切にする心」を育てることも大切ではないでしょうか。保護犬と触れ合えるカフェも運営されているので、興味がある方は足を運んでみてくださいね。

未来と心を照らすキーホルダー

お客様のリクエストと捨てるはずの材料から生まれたキーホルダー。いつだって、未来の扉を開ける鍵はあなたの中にあります。このキーホルダーがワンニャンの未来とあなたの心を照らすきっかけになってくれたら幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

犬雑貨ルンカ www.rumka.net






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