私の犬は、いい犬？悪い犬？無駄に傷つかないで、あなたの犬はいい犬です〜ルンカのえげつない話。

こんにちは、ルンカです。一応、犬雑貨屋です。今日は、「いい犬、悪い犬問題」について。たまに聞くんです。「ブリーダーさんにこんなこと言われて落ち込んだ」「ペットショップで…」。でも、それ、全然傷つかないでいい話なんです。結論から言います。あなたの犬はいい犬です。（これから一部、親バカ発言が炸裂します。ご注意ください）

「ペットショップで買った犬は悪い犬なの？」

これ、よく聞かれます。この記事を読んでいる方の中に、ペットショップでワンちゃんを迎えた方もいらっしゃることでしょう。これはペットショップ擁護でもなく、ただ、一つ言えることは「あなたの犬はいい犬です」

では、なぜ「ペットショップで売られている犬は悪い犬」と言われるようになったのかを考えてみましょう。

それは仕入れルートや管理にあると考えられます。ショップにもよりますが、競り（魚市場みたいなあれです）やブリーダーから子犬がやってきます。

まずは仕入れから。競りに出される子犬は、「繁殖に向かない」犬であることが考えられます。ブリーダーにとって、子犬は将来的に子犬を産む存在。いい個体だと思った場合は、手元に残すことも。

次に管理。母犬から離された子犬は、まだ免疫力もなく、体が出来上がっていない状態。ワクチンも終わっていない小さな体で、ペットショップや競りの会場に行きます。病気に感染する可能性も少なくありません。なので、健康状態が悪い子もたまにいます。

ペットショップでお迎えした方はしょぼんとしているかもしれません。でも、これは信じてください。あなたの犬はいい犬です。

繁殖に向かないってなんなん？

先述でひとつ、キーワードがあります。「繁殖に向かない犬」。ブリーダーさんやペットショップの店員さんが言う良い犬は、見た目や健康状態を鑑みて、「繁殖しても良い犬」基準であることが考えられます。

繁殖に向かない犬とは、遺伝病や骨格からくる疾患を持っている可能性がある子です。可能性なので、家庭犬としてはそんなに問題はありません。

家庭犬と繁殖犬の責任の違い

とはいえ、犬は自身の意思で出産しているわけじゃないのですが・・・。繁殖すれば、当たり前ですが、「犬の飼い主」も増えます。その飼い主が全員、あなたのように大切にしてくれるとは限りません。

例えば、網膜萎縮になって、目が見えなくなってしまったといって、きちんと病院に連れていく飼い主ばかりではないんです。

場合によっては、ブリーダー、ペットショップにクレームはともかく、返品しろ！と言う人もいるかもしれません。

お腹を痛めて産んだ子が幸せになって欲しいのは、犬も人間も一緒のはず。でも、犬は自身の意思ではないところで出産しているから、繁殖を管理する人間がしっかりしなければなりません。

犬が病気で苦しんでいたら、飼い主も苦しみます。人によっては代わってやりたいとまで思うことでしょう。その悲しみの連鎖を広げるわけにはいかないんです。

自家繁殖について

意見が分かれる問題です。生まれた命に自分で責任を持つことが最低限の前提ではないかと思っています。

私の愛犬はミニチュアピンシャーとイタリアングレイハウンドです。

どちらもすごく可愛いです。本当に可愛くて可愛くてたまりません。メスなので、出産もちらりと浮かびました。

しかし、出産を考えていないのは、上記のように全ての命に責任を持てると思えないから。どちらも個人の家庭で飼う分には可愛すぎるほど可愛いんですが、出産には向いてないと思っています。

ミニチュアピンシャーの方は、マズル（鼻）が妙に短くて、どこかでチワワの血が混ざったのかなと思うほどです。（だがしかしそこが可愛い）

イタグレの方はまだ子犬なので、なんとも言えないのですが、骨格や目の当たりに何か不穏な何かを感じます（飼う分には問題ない程度）。譲った先でトラブルになったら、自分で引き取れる体制ではないので、出産はさせません。

じゃあ、結局「いい犬」ってなんなん？

いい飼い主さんのところにたどり着けた犬、だと私は思っています。犬雑貨屋だといろんな飼い主さんから相談や質問があります。

私がこの犬はこの飼い主さんのところに行って本当によかったなぁって思う時があります。

その一つが欠点を「個性」として受け入れている方です。繁殖犬としては向かない欠点。例えば、大きくなりすぎちゃったトイプードル。ミディアム手前のサイズになったプードルの飼い主さんって、結構ネガティブに「ペットショップに騙された」「こんなはずじゃなかった」とか言う人もいらっしゃいます。「でも、そこが可愛い」と言っているのを見ると、「この家に行ってよかったね」って心から思います。

突然ですが、私の夫は吉沢亮さんの国宝級顔面でも、B’zの稲葉さんのようなパワフルな歌声も永遠の若さを持っている訳ではありません。私も米倉涼子さんのスタイルも新垣結衣さんのような弾けるような笑顔でもありません（ちびまる子ちゃんの野口さんに似てるって言われます）。それでも、お互いにアバタもなんとかで楽しく暮らしています。家族って、それでいいんじゃないかなって、私は思っています。人も犬も縁があって、家族になっています。

誰かにいい犬とか決められることではありません。だから、あなたの犬はいい犬です。だって、こんな記事を一生懸命読んでくれるって、あなたが愛犬を大事に思っているからだもの。

誰かの基準に当てはめないで、小さな家族をこれからも大切になさってくださいね。

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