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大失敗から学んだこと

2月になって、今まで「ハッピー味噌汁講座」や

「恋する梅干し講座」でお世話になってきた

サニーちゃんの「恋する味噌作り講座」に申し込みました。

この講座、オンラインながら、サニーちゃんが普段使っているこだわりの材料を届けてくれて、事前動画やZOOM講習までついた至れり尽くせりのもの。

なので、きっと岩瀬家秘伝の味を再現できるだろう、お値段はちょっと高めだったけど、迷わず申し込みました。


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ただ、そのころ、色々なことを並行してやっていて、お味噌作りに意識が

集中できていませんでした。

サニーちゃんから届く事前案内のメールや動画も、落ち着いて見ることなく、さらっと読んで内容を把握した気になっていました。

私がさらっと読んでしまって何故か脳に入らなかった一文はこちら。

「到着したら、できるだけ早めに
麹だけ冷蔵庫に入れてくださいね。
もしも、24日までに作らない場合、
ようするに25日以降に作る場合は、
材料受け取り後すぐ、こうじを全て冷凍してください。」

普通ならここで、素直に冷凍しますよね。

それなのに、別のメールの注意事項

「届いた米麹はすぐ冷凍しておく」という

ところにだけ脳が反応していました。

すぐに使わない半量の米麹は冷凍したのですが、

到着した2月18日がとても寒い日だった為、

油断した私は、(明日味噌作りをするまでは、

常温で大丈夫だろう)と麦麹と豆麹は冷暗所に保管。

そして、半分の材料で「恋するお味噌」を作り終わったころ頃には、

何故か麦麹と豆麹をその後すぐ冷凍しなくてはいけない、

ということが、すっかり抜けていました。

そのまま、ばたばたした日々を過ごして、

お味噌作りを先延ばしにしていたため、

豆麹と麦麹のことは、忘れていました。

3月6日になって、(他のお味噌もそろそろ作らなくちゃ)

と冷暗所に保管していた材料を見たら、

なんと、白いカビが生えているではないですか!

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そこで、ようやく、自分が大失敗をしてしまったことに気づいたのです!

事務局からの事前のメールにも

「麹は、生きています。

大切に扱ってあげてください。」と書いてあったのに…

本当に、材料をダメにしてしまったなんて、取返しがつきません。

自分の馬鹿さ加減に情けなくなってしまいました。

本当に馬鹿な私!ダメな私!


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これまでの私は、悲しいことや残念なことがあると

自分で自分をジャッジして傷つくのが嫌で、

早く忘れよう、切り替えよう、とその嫌な感情に蓋をしていました。

でも、それだと何も変わらないんですよね。

だから、今回は、無意識ないつもの自分の行動パターンを

見つめてみました。


まずは、「嫌なことは、忘れよう」とする無意識の行動パターンから

抜け出すこと。

その為に、「ああ、失敗しちゃったね。せっかく楽しみにしていた

お味噌作りの貴重な材料をダメにしちゃって悲しかったね。」と

自分で自分に寄り添うことをしました。

つい、自分自身を

「何やってんの?そんな一番基本的な大事なことが抜けちゃうなんて」と

ジャッジしてしまうのだけど、

ジャッジするのではなく、

「そういうこともあるよね。忙しかったんだね。」と

悲しさ、後悔する気持ちに寄り添ってみました。

そうすることで、気持ちが癒されて、

「もう、クヨクヨしない」と傷ついた気持ちに蓋をして

無理やりポジティブシンキングになるのではなく、

(この現象が起こるというのは、どうしてだろう?)と、

現象にフォーカスできるようになりました。

すると、「未来のことばかり気になって、

今に集中することができていない自分

という現実が見えてきました。

これこそが、私の失敗パターンなのです。

うまくいかない度に、傷ついたことに蓋をして、

これじゃない、あれじゃない、とついつい新しいものを追い求めてしまい、

既に持っている貴重なものに目が向いていなかった私。

でも、実は、自分はもう既に素晴らしいものをもっていて、

それを、慈しみ大事に育むことが必要だったのです。

ないものばかりを追い求めないで、目の前にある素晴らしいものに

気付きなさいよ。

それこそが、今回の失敗からの気付きでした。

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長い年月をかけて引き継がれ、シンプルな材料でじっくり

熟成するからこそ深みのある素晴しいお味噌が出来る訳で、

小手先の材料をあれこれ調合して短時間で作ったお味噌では絶対

に敵いません。

味噌作りと人間の熟成というのは同じなんだろうな。

素材の良さを活かし、あれこれ加えず、じっくり待って熟成すれば、

深い味わいになる…

焦るなよ、ということ。

自分の持っている素材を活かしなさいよ、ということ。

お味噌講座で1番大切な、その
スピリットをちゃんと受け取れなかったこと、
サニーちゃん、本当にすみませんでした。

私のところに来てくれて、活かされなかった悲しい運命の麹さん、

本当にごめんね。そして、ありがとう。

麹さんが身をもって教えてくれたことを、しっかり胸に刻んで

これから、

一歩一歩進んでいきます。



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