幸せって、愛って なんだっけ〜インド タージマハル
カレの、彼女の気持ちがわからない…愛って目に見えないから時として不安になります。
そして、今、幸せだけど、この幸せを失うのが怖い、いつまでも愛が続くのか、不安…
気持ちは目に見えない。だから不安になる。
そんな時に思い出すのが、タージ・マハルを訪れた時の思い出です。
タイトル写真は、以前
インドに行った時に撮りました。
タージマハルは、アグラ、と言う場所にあります。
首都デリーから電車に乗っていきました。(この時右側ミナレット補修中)
この壮大な白亜の建物物は、ムガール帝国の第五代皇帝
シャー・ジャハーンの妻であるムムターズマハルのお墓として作られました。
ですので、ここを訪れると、シャー・ジャハーンとムムターズマハルの物語に触れることになります。
この皇帝は、妃のムムターズマハルが大好きで、戦にも連れていったほど。
ムムターズマハルの名前は、ペルシャ語で「宮殿の光」という意味。シャー・ジャハーンの妃となる時に先代の皇帝から賜った名前なのだそう。
そしてムムターズマハルが14人目の子どもの出産が原因で36才で亡くなると、シャー・ジャハーンの悲しみは深く、それから22年の歳月をかけて、国家財政を傾けてこの霊廟を作ったのだそうです。
タージ・マハルは、真っ白な大理石で作られており、所々に大理石を彫って作られたレリーフや象嵌細工と呼ばれる装飾が施されています。
こちらの写真は「アグラ城」です。
そう、この辺りで取れる素材は、この色なんです。
実はデリーにタージ・マハルとよく似た廟があります。
こちらも世界遺産に登録されている、ムガール帝国の第二代皇帝のフユマーンの墓廟です。
タージ・マハルとよく似ています。やはり、違うのは、色。
また、フユマーン廟は王妃が亡き皇帝のために作りました。
これが後にタージ・マハルの建設に大きな影響を与えたと言われているのですが、赤砂岩で作られています。
普通に建設したら、この色になるんですね。
しかし、タージ・マハルは白大理石で作られています。この辺ではとれないのに。
赤い大地に突如現れる白亜の廟。
朝日や夕陽を浴びてピンク色に染まる美しい建築物です。
シャー・ジャハーンは、自分のお墓をこのタージ・マハルの川を挟んだ向かい側に、対になるように黒大理石で建設しようとしていました。
もし完成していたら、どんなに素晴らしい眺めになったでしょう。
しかし、タージ・マハルに費やした莫大な費用のために国の財政が傾き、シャー・ジャハーンは実の息子に幽閉されてしまいました。
シャー・ジャハーンは、亡くなるまで幽閉されたアグラ城の窓からこのタージマハルを眺めていたそうです。
そして今では、シャー・ジャハーンは、タージ・マハルでムムターズマハルの隣に、一緒に眠っています。
本当に、心からお妃を愛していたのだなぁということが、時代や国を超えても伝わってきます。
その当時は、国家財政を傾けてしまった大規模工事ですが、後々末長く観光資源として人々を集め、目にみえぬ「愛」なるものを言葉や習慣の違う人々にまで伝える
タージ・マハル。
本当に大切なものって、なんだろうと考えさせられます。
ところで、タージ・マハルへ入るにはセキュリティチェックが厳しいです。
ですので行かれる方は、持ち物は最小限でいくことをお勧めします。(私は、この日はサリーを着せてもらっていきました。)
ぜひ、一度訪れてみてください。
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