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【口コミ】銀座のブルガリで味わう上質な時間〜お店を気に入る理由は

すごく気に入ったお店があります。
ブルガリ。
ブルガリというと、ジュエリーのイメージが強いですよね。
違うのです。
銀座のブルガリは9階、10階でお食事ができるのです。
ご存じでした?
席に着いたところから撮ったシャンデリア。

私は金属アレルギーが出て以降、ジュエリーには全く関心が向かなくなっていたため、銀座に行ってもブルガリはスルーしていたのですが、知人から「おいしいよ!」と教えてもらって、では、と出かけてみました。
今回は10階のアフタヌーンティを予約しました。

こんな感じ。

アフタヌーンティボックス

この、ミニバーガーのお肉がすごく上等な牛!の味がするのを筆頭に、どれもとても美味しかったです。
お料理がどれも美味しかったのはもちろんなのですが、今回すごく感心して気に入ったのは、サービス。
飲み物は、ポットのハーブティをお願いしたのですが、ちょうどカップが空く絶妙なタイミングで注ぎにきてくれます。自分で注ぐにはちょっと重いスタイリッシュな大きなポットでした。
おしゃべりしている間は店員さんはこちらの視界に入らない程度に離れたところにいるのに、カップが空くタイミングでどこからともなく魔法のように現れます。そのほか、店員さんを呼ぼうと視線を巡らせるとあっという間に気づいてやってきてくれます。
店員さんの距離感が、押し付けがましくなく、かといって必要な時にはスッと現れるなんともいえない心地よさ。
そして友人とおしゃべりしながら気づいたのですが、花粉症でお店に入るまでは目が痒く、くしゃみ連発だったのに店内でしばらく過ごしたら、すごく楽になったのです。この日は花粉がひどくてその影響でお料理の味がよくわからないのでは?と心配になるほどでした。それで少しはスッキリするかな、と考えてお料理に合わせる飲み物をハーブティにしたのです。それがスッキリ。店内の空調のおかげだと思います。↑の写真のシャンデリアが時折ゆらり、と揺れていました。とても心地よい時間を過ごすことができました。
今度はバータイムや、お食事にも出かけてみようと思っています。



お店を気に入る理由は様々です。
料理が美味しいから。雰囲気が気に入っているから。価格がリーズナブルだから。
などなど。


私の中で、印象に残って「このお店を好きだなぁ」と思うのは、良い時間を過ごしたと感じるかどうか。例えば、ディズニーリゾート。
そこで売っているもの、それは「モノ」ではなくて「思い出」なのかもしれません。
ものすごく手のこんだフルコースのお食事をしてもしばらく時が経つと忘れてしまいがちです。
なのに、給食で食べた揚げパンの味を忘れないのと似ていると思っています。
思い出になるかどうか。
「体験型消費」とよく言われます。
「モノ消費」から、「コト消費」へ。そして、今や「イミ消費」へとその傾向が変化しているのだそうです。

東京ディスニーシーにて


ネットビジネスが拡大したことにより欲しいものが手に入りやすくなりました。そのため、実店舗まで出かける機会が少なくなりました。
わざわざ重い消耗品を、貴重な自分の時間を削って買いに行かなくても、スマホでポチッとすれば自宅に届く。
代わりに言われるようになったのが「コト消費」。
売っているのは、ワクワクするような時間や思い出。旅行や、ハロウィンなどのイベント、ブックカフェのような滞在型、コミュニティ型、ライフスタイル型、などなど消費者が意識していなかったニーズまで掘り起こし、多種多様なサービスや商品が提供されています。

今まで難しかったモノの背景にあるストーリーもネットの普及により伝えることが可能になりました。
以前は不利だった少し分かりにくい場所にあるお店も、今ではスマホの検索によって集客することが可能になりました。
そこで、次に来るのはその提供される商品の背景にある「イミ」なのだそうです。健康や、環境。目に見えない価値が商品に求められるようになってきています。

では、あなたならどんなお店があったら、絶対に行く!と思いますか?
こんなお店があったらなぁ。と思いますか?

世界中のスイーツが食べられる店、とか、ウェアラブルデバイスと連動させて、体調によってオーダーでエステやマッサージメニューを組み合わせてくれるスパとか。自宅では栽培できない植物や、動物と過ごせるお店、とか…

ロングテールと言われていたものも、ネットを利用すればリーチしやすくなるし、エステやファッションなどサービスをを個人個人に合わせてオーダーメイドにすることもテクノロジーの進化で可能になってきたと思っています。しかもAIがめざましく進歩している。


私も、ディズニーリゾートの年間パスポートを購入して通ったり、各地の花火大会へ写真を撮りに出かけたり、「コト消費」「トキ消費」に時間とお金を使うことが多いように思います。
お財布は一つ。ということはトレードオフになったものは何?
その代わりに使わなくなったのは何かなぁ?と考えてみました。


考えてすぐに思いついたのは、バーゲン。
以前はファミリーセールのハガキがくると友人と出かけてヘトヘトになるまで試着してあれこれ選んでいたのですが、これがなくなりました。
これはお出かけを減らしたことも一因ですが、バーゲン会場にはあまり好みのものが無くなってきたことが原因です。面白い、欲しいと思える商品にお目にかかることが少なくなったように感じます。これは、在庫効率を求めて各社が生産計画を組んできたからではないかなと思っています。値下げをせずに売り切れるようになってきた分、バーゲンのお祭りようなワクワクは減ってきた。そもそも無難なAランク商品ばかりが並んでいたら、探す楽しみや面白みがないですよね。機能重視なら、ネットで検索して安いものを買えば良い。逆に、すごく尖った感性を刺激する商品との出会いも物理的な制限のないネットで探した方がヒットする確率が高い。
時代が変わるにつけ、自分の消費行動も知らず知らずのうちに変化したのだなぁと感じる瞬間です。

タイトル写真にしたのは、先日出かけた「HANA BIYORI」の館内にあるスターバックスです。
店舗のデザインコンセプトは「New life style with coffee」。
日本で初めて、STARBUCKSのサイネージを本物の植栽で表現しています。
店内は明るく、水盤とシンボルツリーを中心に座席が配置されて、アクアリウムに泳ぐ色とりどりの熱帯魚を眺めながらコーヒーを楽しむことができます。


ここで買っているのはただのドリンクではなく植物に囲まれて、ゆったりと寛げる時間。

そこにある「意味」や、「体験」

サービスや、体験がわざわざリアルで出かけて行きたくなる価値を産むのだと思います。



#このお店が好きなわけ

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