映画にまつわる思い出〜「ポケットモンスター サトシの卒業」に寄せて
「オトナも一人で観に来るんだー」
映画館の隣の席の男の子がこちらを向いて放った一言がショックでした。
観ようとしていた映画は、「ポケットモンスター」。
……だよねぇ。大人が一人で見にきていたら目立つよねぇ。
だって、見たかったんだもん。ポケモン。
館内は親子連れとお友達同士で見にきている少し年嵩の子供たちのグループ。明らかに、私、浮いている。
友人の子供を借りて(⁉︎)くれば良かった!
そう思った瞬間。
ポケットモンスターは1998年の劇場版ポケットモンスター「ミュウツーの逆襲」以降、2020年まで毎年1本以上の映画が公開されていました。
ポケットモンスターの映画は、主人公のサトシやピカチュウたちが様々な冒険をする物語です。 映画には、新たなポケモンが登場することがあり、また、伝説のポケモンが登場することもあります。(そして映画館で配布されたりする)
友情や助け合い、そして勇気や成長を描いたストーリーとなっています。
また、アニメシリーズでは、先日ついにピカチュウとサトシの物語の最終章が放送されました。TV放送が始まってから四半世紀以上経った物語がついに最終章。感無量です。当時ポケモンに夢中になった多くの子供達が今や、お父さん、お母さんです。放映開始から26年目にして、とうとうサトシは目指していたポケモンマスターになリ、このシリーズを卒業しました。(アニメでは次作からは新主人公になります)
シリーズのお話は最終章ですが、毎年夏休みや冬休みのタイミングで放映されていた映画は、コロナの影響でストップして「ココ」以降公開されていません。映画の放映とともに新しいポケモンの配布なども実施されていたのですが、だんだん興行収入が下がってきていたこともあったと思います。
果たして、2023年の新作はあるのか?気になるところです。
アニメシリーズは、それぞれのストーリーが年代で変わります。
ポケットモンスター:1997~2002年
アドバンスジェネレーション:2002~2006年
ダイヤモンド&パール:2006~2010年
ベストウィッシュ:2010~2013年
XY:2013~2016年
サン&ムーン:2016年~2019年
それぞれの時代で旅する街や地域、登場するポケモンが変わります。いわゆる「御三家」と呼ばれる、最初に仲間になって一緒に旅するポケモンも変わります。
四半世紀に渡って毎年公開されていたポケットモンスターの映画ですが、人気ランキングでは、以下の映画が上位になることが多いです。
・水の都の護神ラティアスとラティオス
・ミュウツーの逆襲(1998)
・ディアルガVSパルキアVSダークライ
・ココ
・ミュウと波導の勇者ルカリオ
・七夜の願い星ジラーチ
・幻のポケモン ルギア爆誕
・きみにきめた!
近年に公開された
ココ(2020年)
キミにきめた!(2017年)
などに混じって1998年公開の
「ミュウツーの逆襲」
2002年公開の
「水の都の護神ラティアスとラティオス」
が、今でも人気なのはやはりこの2作が
とても良くできているからだと思います。
私もこの2作はとても好きです。
中でも
「ミュウツーの逆襲」は、
子供向けの映画でもこんなのアリなんだ!と思った作品です。
(オトナも一人で来るんだって言われちゃいましたけど)
すべてのポケモンの始まりといわれているミュウ。そのミュウの遺伝子をベースにし、人間のエゴにより生み出されたミュウツーは、人間に恨みを持っていました。
そこである日サトシに届いた招待状。それはミュウツーの罠でした。
オリジナルとは。コピーとは。
これはアイデンティティのお話です。
ポケモンの世界には「ピカチュウ」という種類はいっぱいいる。
でもサトシの相棒のピカチュウはサトシにとってオンリーワンのピカチュウ。
オリジナル対コピーの「自分」をかけた戦いの中で、サトシのポケモンに対する強い気持ちが、ミュウツーや他のコピーポケモンたちをどのように変えていくのか、またクライマックスで石化してしまったサトシを救おうとするピカチュウの涙。
子供心に感動し、今、自分のお子さんとポケモンを楽しんでいるお父さん、お母さん、多いのではないかな?と思っています。
「ミュウツーの逆襲」の監督の湯山邦彦氏と脚本の首藤剛志氏のコンビは私のお気に入り。
当時放送されていた
「戦国魔神ゴーショーグン」「魔法のプリンセスミンキーモモ」など、私の中では黄金コンビでもあります。
ところで、今回載せている画像はスマホのゲーム「ポケモンGO」で撮影したものです。
イベントによって、いろいろなポケモンが映り込んだりしてSNSにアップできるようになっています。
そして、今楽しんでいるのが「ビビヨン」集め。
この蝶々のポケットモンスターは世界の地域によって羽の柄が変わります。
そしてそれぞれの地域のプレーヤーから「ギフト」を贈ってもらわないと手に入りません。
日本の本州で手に入るのは「雅」という紫のビビヨンです。
この模様は世界の中では結構レアだと思います。
それで、各国のポケモンGOをやっている人とネット上でお友達になってギフトを贈りあっていろいろな模様を集めるのを楽しんでいます。
世界各地からメンバーを募って同じ時間に一緒にレイド戦をやったり、イベントを楽しんでいると思うと、ポケットモンスターというコンテンツの奥行きの深さを感じます。
この写真を撮る」機能はこんな風にARで撮影することもできます。
お友達と一緒にポケモンGOをして遊んで一緒に写真を撮ることも。
そしてポケモンGOでは、健康のために歩いている年配の方と公園で会ったりすることが多いです。最初はお孫さんと一緒に遊んでいたのかもしれません。
イベントの時に公園で楽しんでいる年配の方を多く見かけるにつけ、良くできたゲームだなと思います。
一つの物語から、誰かを世界の誰かと繋げたり、外に出て健康のために散歩をすることを促したりする新しい扉が開いてゆく。
物語のチカラを感じる瞬間です。
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