大曲の花火の思い出
今年も大曲の花火競技会が(春の章)中止になってしまいました。
これは一昨年、春の章に出かけた時の写真です。
こんな札を貰って会場に入ります。
この時はこの人気の花火大会は毎年ずっとある、と思っていたのですが…
タイトル写真にあるように、大曲ではマンホールの絵柄も花火です。
「大曲の花火」の開催地、大仙市は人口9万人弱の街です。
大曲の花火競技会の人出は75万人(夏)。
フェニックスで有名な、新潟の長岡の花火大会で108万人の人出があったと言います。
大仙市は、人口9万人弱の町。
そこへ75万人の観客が集まっていました。
それだけ人気の花火競技会でしたし、まちが花火を誇りに思う気持ちが伝わってくる場所でした。
花火競技会の翌日に資料館へ行ってみました。
こんな立派資料館があります。
中では花火の説明や、歴代の競技会の動画などが流れています。
VTRでは、制作秘話や、打ち上げの現場の模様なども見る事ができて、ここの花火競技会の凄さがよくわかりました。
打ち上げの現場のVTR見ると、花火師さんがカッコ良すぎて、目がハートになっちゃいます。
また、花火にまつわるいろいろなお土産も購入する事ができます。
とにかく、花火推し!
自販機までが、こういう模様でした。
花火へのプライド、情熱、そんなものが溢れている街です。
そして、こちらでは、一年を通じて、何らかの花火大会が開催されていたのです。
夏の花火競技会が1番の人出でした。(夏の章)
そして、秋田に出かけると、おいしいものがたくさんあります。
きりたんぽ。稲庭うどん。比内地鶏。
しょっつる。さらに、日本酒。
次の写真は、花火大会へ向かう途中で食べた
ババヘラアイス。
ババヘラアイスは、ヘラでアイスをバラの形に盛り付けるもの。(映え!)
→
秋田県には観光名所がたくさんあります。
ただ、大曲花火の大仙市の規模からすると、この花火競技会に押し寄せる人を迎え撃つだけのお店屋さんは、圧倒的に少ないのです。
いわゆる「観光地」という感じではないので、この2年にわたる中止がとても心配です。
花火に関しては、世界に誇れる素晴らしさ。
この伝統の花火競技会が途絶えてしまわないことを切に願っています。
花火だけでなく、こんな風に、世界に誇れるすごい実力のある地元が日本各地にあるのではないかと思います。この事態で、どうなってしまっているのか、心配です。
この年も、先述のチケットに「世界の花火、日本の花火」と書いてあったのは、
日本の煙火店だけでなく、プログラムの中に、フランスの花火の会社と花火を競うパートがあったからです。
この「春の章」の時は、ただの花火大会ではなく、「花火競技会」。
それぞれに煙火店の花火師さんの技術の粋を集めた見事な花火が続々と登場します。
普通の花火大会では見られないような花火が登場してくるだろうとワクワクしながらスタンバイしました。
スタンバイしている時の会場の様子はこんな感じでした。
手前のテントは、お店やさん。
私のチケットの席はずっと前方なのですが、そこへ行ってしまうと
花火が写真に入りきれなくなってしまうので、カメラマンは大体この辺りまで引いてきてスタンバイしています。
そして、お分かりになるでしょうか?
向こうにでっかいクレーンが3機スタンバイしているのが…
これを見た時点でテンションアップです。クレーンが!!3機!!
そのクレーンが活躍した花火が、これ。
あまりの明るさに白飛びしてしまいました。
クレーン3機に仕掛けられた大火輪花火が、すごいスピードで回転しながら火を吹き出し、そこへトラ(斜めに吹き上げるもの)と打ち上げ花火。ミュージックスターマインの畳み掛けるような展開に息を呑みます。
あまりの花火の連打!に、煙が立ち込め、打ち上げ前に吹いていた風がピタリと止んでしまったために、撮影には苦労しました。
一般の観客席は、お店屋さんのテントのもっと前の方、花火で照らし出されて明るくなっているあたりです。
あそこから見たら大迫力です。
次の日に資料館に行った時に、花火通の方と会いました。
全国の花火大会を転々と見に行っている方です。
その方が、
「今年の競技会の花火の出来栄えは、
どれも見事な力作ぞろいで、今年見たみなさんはラッキーです」
とおっしゃっていました。
春の花火大会は夏と比べて始まって日が浅いので、まだ知れ渡っていないため混雑していなくてゆっくり鑑賞できておすすめだとも教わりました。
一番混雑する「夏の章」の人出はすごくて、この花火大会の会場から出るだけで数時間かかったそうです。あまりの混雑で、ホテルに着いたら日付が変わっていることもあるほど。
やはり、春が狙い目かなぁ。また来年も見に来たいなぁなどと呑気に考えていたら、こんな事態になってしまいました。
この素晴らしい花火大会を再び見に行く事ができる日が来ますように。
また、秋田のおいしいものを食べたり、花火について熱く語る方達とおしゃべりしたりできる日を心待ちにしています。
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