20230728 黛灰が活動終了して1年が過ぎました。

2022年7月28日。
にじさんじ所属のVTuber・黛灰が3年間の活動に幕を引いた。


……今更?

そもそもこのnote自体も更新してなかったけど、
とりあえず黛灰についての記事を一段落させるまでは他の内容を更新しないぞ!って思っていて、
そして単純に日々が忙しく、いざ書き始めてもなかなか文章がまとまらない二重苦で、気づけば1か月、半年が過ぎ、1年が経っていた。

個人的にはこの1年はいろいろあったのでそれなりに1年に等しい感覚で早くも遅くもなかったと思う。主人がオオアリクイに殺された未亡人の1年はどうだったんだろう。っていうかタイトルの元ネタがそれなのわからなくない?

とりあえず今更ながら彼についての話を少しだけ書いて、楔を打ち込みたい。
あんまり深いところまでは触れないようにするけど、VTuberに対して多少メタい内容もちょっとだけ。
あと1年前に書いた文章を使い回す。細かいところで変な言い回しがあるかもしれないけど流して。


アカウントが鍵垢になっているのでもうTwitterも貼れないが、
黛灰が7月2日に活動終了することを周知してから1ヶ月、最後を華々しく飾るためにとにかく目いっぱいに詰め込まれたスケジュールで活動して、少しずつ終わりに向かっていた2022年7月。
7月を追いかけていたときから変わらず、終わった今、1年経ってもただただ「早かったな」と思う。

叶くんが彼の活動終了について話してくれている切り抜きの中で、1ヶ月前の告知は実際かなり頑張っている的なことを言っていて、言われてみれば確かにそうだなと思った。
これ以前に引退した人たちがどれくらい前に告知していたかを、あいにく自分はそういう人たちにさして注目していたわけではないので存じ上げないけど、
実際あの1ヶ月、きっと表に見える以上にそういうやりとりは黛灰と誰かしらの間に多かったんじゃないかと思う。
それでも黛灰として「黛灰」を守るために活動終了を選んだ選択を曲げることはしないで、黛灰は活動を終了した。

だけども残念ながら自分は納得はするし理解もできるけど、何も遺恨がないほど物わかりは良くないので、やっぱり「早かったな」って思うし、「早すぎだろふざけんな」くらいには思ってしまう。

生前葬に参列した96人、
合わせてタイミングが合わなくてこの配信には参列できなかったけどTwitter等で言及してくれた人もいたし、挨拶回りのようにコラボを重ねていた7月のうちに見送ってくれた人も含めれば、60人どころかゆうに100人を超える人たちが黛灰の活動終了を見送って、惜しんでくれる人がいて、
黛灰の活動の決して長くはなくても濃い歴史を改めて感じることができたような気がした。

自分は特に黛灰が作る人間関係が好きで彼を追っていたところがあるので、この生前葬に参列するいろんな人と黛灰の関係はどれも楽しんでいた思い出がそれなりにあって、
いろんな人が「黛灰ともっと遊びたかった」と言ってくれるたびに「もっと遊んでほしかった」って思ったし、本当にただただ時間が足りなかった。1ヶ月では到底。

【60万人記念生前葬】参列客が60人来るまで終わらない凸待ち。【黛灰 / にじさんじ】
【60万人記念生前葬 後編】参列客が60人来るまで終わらない凸待ち。【黛灰 / にじさんじ】
【長々とすみません】生前葬凸待ち。話したい人が尽きるまで。【黛灰 / にじさんじ】

黛灰が黛灰の人間関係の広さをナメてどうする。もっといろんな人と最後に遊ぶのを見たかったぞ俺は。

それでも最後に20時間近く配信して、本人が疲れないわけがないのに話したいと言ってくれる人とはちゃんとそういう機会を作るあたり、最後まで小憎たらしいくらいに優しいままで幕を引かれてしまった。



生前葬といえば。

ぶるーず、あの伝説、メッシャーズ、葛葉、バイオレンス武田(仮)、椎名、鷹宮、リリさん、霞、SF組、ナツまつりっかい、夏色まつりさん、白百合リリィさん、ゆげちゃん、ぽさんけの3人、織姫星の3人、SMC組の3人、りつきん、
等々、並列していくと本当にキリがなくなるので打ち止めにするけど、
ぶるーずとあの伝説は個人的に別格として、黛灰を含めたグループや、黛灰との絡みがとても好きって思う人たちがたくさんいるのだけど、
生前葬に参列した中にはアステルくん、橘ひなのさん、空澄セナさん、花芽すみれさん、聖女れりあさんなど、
表向きで絡みがなかった、もしくは極端に少なかった人でも「実は黛灰のオタクだった(意訳)」という人もいたのが印象的だった。
一度だけ、ほんの30分とかそのくらいの絡みだった橘ひなのさんに至っては彼女がVTuberになる前からオタクだったそうで、黛くんも言っていたけど実際に関わった折にそんな節を感じることがなかったのはすごいなと思う。そしてこれから見返すときは違う見方が出来て面白そう。

【APEX】カスタム2日目【#あの伝WIN】
【Apex Legends】V最協カスタム!月面着陸WIN #2 【ぶいすぽっ!/橘ひなの】

自分は活動者に対して推しだなんだといってもその人の活動の一面しか見ない節が非常に強いので、彼の物語的な側面は本当にゆるっと把握しているくらいなのだけど、
特ににじさんじが台頭して以降は「アバターがついただけの生主の延長」と揶揄される向きがあったと思うし、自分はVTuberなんてそのくらいでいいと思うからそれを必死に否定するつもりもないのだけど、
「黛灰」と定義されたキャラクターの世界観と物語を作りつつ、その上でVTuberとして面白い配信を企画して面白いことをやる、どちらもとって両立する活動の仕方はにじさんじどころかVTuber全体を見ても多分そうそうあるものじゃないと思う。

その上で必要以上に大声を上げたりせず言葉数も決して多くはなく長時間配信でも聞いてて疲れない配信スタイルや、
やるゲームもメジャーなものからマイナーなものまで幅広くカバーしつつ、
FPS等では見るのがストレスになるほど下手ではないけどもっと上手い人がいて努力枠になるくらいの技量もちょうど良くて、
とにかく何から何まで黛灰という配信者はちゃんと唯一無二だったと思うし、同時に同じような人が出てくることもそうそうないんだろうなと思う。
これだけ特徴を上げたらそりゃまったく同じ人はおらんだろって気もするけど。

どうしてもわかりやすい面白さのほうが優先されるであろう配信業で、
文句しか言えない外野から擦り寄っただのシュバっただの言われても、人に見られる機会を自ら作ってちゃんと自分のものにして、ぱっと見ではわかりにくい面白さを周知させていくのは簡単じゃないと思う。
その上で自分だけ楽しかった名を売れたわーいわーいで終わらなくて、ちゃんと関わった人も楽しませられることをするから人との繋がりも増えていくし、
自分がどんな形であれ認知を得られたあとは、言葉は悩みどころだけど不遇な人への認知も広げようとしていく。

だから黛灰は唯一無二たりえるし、彼にしかない尖った魅力が刺さる人が活動者にも多かったんじゃないかと思うんだけどどうだろうか。正解は知らん。


ただ結局、自分はもともと仲の良い人たちを見るのが好きな関係性オタクなので、そんな彼の活動の中でも追っていたのはそれこそ他の誰かと関わるコラボや企画がメインだった。
その黛灰とのコラボから辿ってその相手の配信者を知る機会はとても多かったし、そこから好きになった人たちも少なからずいる。
というかもともとにじさんじを見ていた時期にいた1期生や2期生を除けば、ほとんどのにじさんじライバーを知る機会は黛灰を起点にしていたところがあるし、
逆に黛灰と関わる機会が少なかった人は名前以外ほとんど知らない節すらある。
とはいえ彼が関わってない人なんてほとんどいないのだけども。

生前葬でりつきんや舞元が言ってくれたとおり、そして生前葬に顔を出してくれた海外勢の多さが何より物語っているように、海外勢の人たちと日本のライバーとの関わりを増やすことに尽力していたひとりだったわけだけど、自分も他のライバーを知る機会を黛灰から与えられていた。
これはたぶん彼が狙っていたとおり、他のJPライバーや視聴者に海外勢を知る機会を作る目論見にしっかりはまっていたと思う。

だからこそ彼がやめて、なんとなくそうなるだろうなという心持ちはあったけど、すっかりVTuberを見る機会が少なくなってしまった。
今でもぶるーずとあの伝説はアーカイブを見返すし、黛灰は関係ないけど今このあたりの文章を書きながらしらんでぇを見返したりしてるけど、
あいにくと趣味と好きなものは多いほうなので、VTuberを除いたところで暇にはならなかったし、月イチくらいのペースで黛灰関係の何かを長時間かけて見返すことがあるかないかくらいになっている。

もともとVTuberの歌にはあまり興味がないし、何度かやっているライブイベントも好きな人には良いライブだったんだろうな~とは思うけど、
だからといって自分のスタンスが変わることもないと思う。
強いて言うならいつかぶるーずが立つステージがいつかあったならばそれはもうどれだけの無理をしても行こうと思ってはいたけど、今更ぶるーずより好きになれるグループが現れるとも思えないから、今後ステージを観に行く機会も、配信で見る機会すらおそらくない。

1期生2期生の時代はJK組寄りの箱推しだったけど、ここまで人数が増えると到底箱推しとはいかないし、そもそも自分がメインコンテンツの中心は決してVTuberではない。
だけどVTuberを楽しむ糸口が少なくなったことはちょっと惜しく思ってしまうから、ここは理不尽にも「黛のせいだぞ!」って考えている。なんて自分勝手。



ちょっとだけ1年前に書いた文章を丸々そのまま使い回す。

んでまぁびっくりすることに、これだけ黛灰の活動終了について語ってはみたものの、彼の引退に実感が湧きまくっているかと言われるとそうでもない。

もちろん頭ではわかっているし、特に甲子園関連とかの切り抜きを見てホロリとしてたりもするんだけど、最後の配信はどうにも寂しくなりすぎるので見返してないせいもあるし、それ以外のアーカイブをなんだかんだで見直してみたりしたのもあると思う。
葛葉主催のアモアス練習会は改めて面白かった。

ふとした瞬間に「みてる。 ⇛」から始まる同じ箱の人のでかい配信をツイートしそうな気もするし、
「はじまる。⇛」から配信開始ツイートをしそうな気もするし、
テンションが高いのか低いのかよくわからないネタツイートをしそうな気もしている。

2434systemにもう一度アクセスする方法は無いのか
恐らく "黛灰" が他のバーチャルの世界と連絡を取ることは依然可能。
ただし、貴方がリスナーの世界と呼んでいる『現実世界』と繋がることは出来ない。
最後の配信の最後、いわゆるストーリー勢の仲間の鈴木勝くんの姉の鈴木悠理から黛灰に届いたメッセージ。
以前から関わりがあったことだけ言及されていて、でも1対1で配信を行ったことがなかった加賀美社長との最初で最後の配信にて伏線を張ってみたり、概ね完了した黛灰の物語を「ご都合主義の結末」に向かって再始動させていた節があったから、何かしらの言及はあるんだろうなとは思っていたけど、最後まで彼は優しい人だなと思った。

黛灰はストーリー勢であったことを最後まで大事にしていたし、その設定に従うならそのまま活動終了した場合にじさんじのライバーから黛灰の名前が出ることに不自然さが生まれるのだけど、
このメッセージがあれば活動終了後ににじさんじライバーから「黛灰と連絡を取った」という話が出ても不自然じゃなくなるし、
実際にじさんじ甲子園に関連して星川やヘルエスタ第二皇女殿下から黛灰とのやりとりのエピソードがあって、どことなく「あぁ生きてるんだなぁ」と思う機会も得られた。

ただ、「ご都合主義の結末」とは誰にとってのご都合なんだろうか。
正直なところ、自分は結末自体来てほしくなかったって今でも思う。
活動終了を責めたいわけじゃないけど、やっぱり黛灰が作る彼自身のための物語をもっと見ていたかった。

ここらへんの文章書くまで随分と時間がかかってしまって、かれこれ1ヶ月くらい経ったんだけど、
上の段で書いた通りVTuberが好きなことについては正直ほぼ過去形になってしまって、たまに覗くことはあるけど、
VTuberを追いかけていた時間の分やめていたゲームを再開してみたりして、もうちゃんと追いかけることはないんだろうなと思う。

でもYouTube見る用のブラウザから生前葬と最後の配信のタブがまだ消せないでいるし、
先日ふと見返してやっぱりぶるーずは本当に好きだったなとか、あの伝は最高のグループだったなとか考えたりしている。
黛灰という人がいてくれたから自分にとってVTuberは最高に楽しいコンテンツに変わったと思うし、今のVTuberの界隈がどうであれ、やっぱり彼がいないと物足りないなって思ってしまう。

結局のところ「黛灰」の代わりたりえる存在はいなかった。彼がTRPG関連で重ね重ね言っていたことだけど、「キャラクターの人生の一部をロールプレイしているだけで、そうしている人がいなくなってもキャラクターは生きている」という考えはなんとなく自分が好きなメインのコンテンツにも通じるものがあって、
キャストの人たちが演じていない間にもキャラクターたちはとある町で生きているんじゃないか、生きているといいなぁ、という考えでいる。

ただ、こちらのコンテンツは実在の町があるからそう思えるのであって、バーチャルの世界に溶けてしまった存在についてもそう思えるほど黛灰が生きているという世界は身近ではないから、正直黛灰がどう言ってくれたところで、死んだのとどう違いがあるんだろうなぁって思ってしまう。

もちろん本気で彼の存在を信じるような子供ではないから、
黛灰はよく作り込まれたキャラクターだけど、インターネットを探せば彼の声によく似て、
どことなく黛灰の考え方に近い考え方をする誰かさんが見つかるのもわかっている。
というかもう黛灰でYouTubeを検索したら普通に出てくる。動画は見てないけどなんか元気になったらしくて何より。

だけど黛灰が言っていたようにその誰かさんは決して黛灰ではないし重ね合わせるつもりもない。
だからやっぱり彼の代わりはいないんだなぁと寂しくなる。

やっぱほぼリアルタイムの文章のほうが湿度も高いっすね。
そして1年経っても考えはあまり変わっていない。

もともと1期生や2期生の時代をリアルタイムで見ていて、そこから1年ほど間を置いて再度にじさんじに触れてからというもの、
自分はにじさんじを全体的には好きではあったけど、その中心にある自分とにじさんじの結び目は確実に黛灰だったので、
それが解けてしまえば気持ちはそれなりに離れてしまうもので。

好きだった人たちが活躍している話を小耳に挟むのは楽しい。
誰かがなんかいいライブをやったとか、誰かがデビューしてウン周年でめでてぇ~と思う気持ちはある。
けどやっぱりなんというか、その楽しむ気持ちはリアルタイムで好きなものに対する気持ちとはまた違っている。

もし今も彼が活動を続けていたなら、たまに来るぶるーずやあの伝説を見て「やっぱこの3人最高だな……」ってしみじみと考えていただろうし、
あったかもしれない新しい繋がりからまた好きな人が増えていただろうか。
そんなIFも意味はないのだけども。


だから、そういう繋がりがもう見られなくなったことについてはちょっとだけ憎らしさもあるけど、
とはいえ、今でも見返して楽しめるような好きなものを増やしてくれたのも紛れもなく黛灰なので。
なかなか同じような関係を見つけられない唯一無二のぶるーずやあの伝説というグループを見つけられたのも黛灰のおかげなので。

残念ながら自分は1年経ってもまだ自分は黛灰が好きらしいし、
たぶんこれからもしばらく好きでいつづけてしまうんだろうと思う。

4周年おめでとう、ぶるーず。

まだ長い付き合いになるぞ黛灰。
これからもよろしく。


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