ねことの会話

 最近はよくねこたちと話をする。以前は、名前を呼ぶか、ごはんやで〜、くらいのことは話したが、本気で話していたら、通じるわけないのに痛いヤツ、みたいに思われそうで、自分でも、恥ずかしくなって、あまり話しかけてこなかった。でも、最近はうちで一人でいると人間と話す機会自体が少ない、そのことで、孤独を感じている。
 でも、それで、自分の寂しさを紛らわすためだけにねこと話をしだした訳ではなく、ねこたちも寂しいのではないかと、思い至ったので、通じるか、通じないかわからないけど、話しかけている。そうするとやはり、気は心なのか、ねこたちにもある程度わかってもらえているような気がしだした。特にタビヤは新入りの頃から年上の大人ばかりのところに来たので、ねこ同士のともだちみたいな感覚はほとんどなく、人間に構ってくれとよくいう。わたしはそれをちょっと面倒に感じていたのですが、この子もやっぱり寂しいからと思い、最近は頻繁に声をかけて、スキンシップを図る。ますます甘えたになってきたようだけど、もう面倒だとは思わなくなって、ホントに笑顔になって、面倒なんて思ってないよ、寂しい目に合わせてごめんな。と話しかける。他のねこたちも話しかけると、さまざまに返事を返してくれて、こちらも本当にわが子に話しかけている気になって、笑顔が途切れなく、こちらの精神状態も良くなったようです。まあ、いまねこたちが5匹にまで減って、一人づつに目が届くようになったせいもあるのですが。この子たちが生涯をまっとうするまでは、がんばって、話しかけて、「友情」を育もうと思っている。自分がしんどくなって、あまり余裕がなくなって初めて気がつくとは遅すぎるとは思うが。

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