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250年以上前の江戸時代の思想家の教えが、現代によみがえる時が来た!

今だからこそ起こる価値観の転換

新型コロナが世界中に広がり、暗いニュースが巷に溢れている今、「コロナの出現によって先が見えない時代に突入した」現代に生きる私たちに、「全人類が同じ境遇を体験する前代未聞の状況下にある」今だからこそ起こりうる、根本的な価値観の転換の可能性を、具体例を通して提示しているトークイベントの記事(ネクストウィズダム・ファウンデーション)を読みました。

題して、「百姓を見直そう・・・

トークイベントの登壇者は、これまで世界レベルでインターネット関連事業の事業展開をしてきた起業家、投資家の孫泰蔵さん。この記事で、初めて彼の存在を知りました。

孫さんは、記事の中で「物流網・交通網・エネルギー網・情報網・金融網などの”グリッド”から解放されたとき、そこにはどんな可能性があるのか?」という視点から、多肢にわたり具体策を展開されていますので、詳細はぜひ記事を読んでいただけたらと思いますが、私が特に面白いと感じた部分に焦点を当ててご紹介します。

百姓を見直す

題名にも使われている「百姓を見直そう」という視点から、「仕事を半分に減らして百姓をしながら、都会と田舎の二拠点生活をしながら自給自足の生活に近づく自律分散型の生き方」という提案が、私のアンテナにビビビ!と引っかかりました。

なぜかというと、孫さんの提案しているライフスタイルは、今の私の状況と不思議なくらい共通点があったからです。今わたしは、二拠点生活をしています。20代で渡米してから、アメリカ暮らしの方が日本にいる時間よりも長くなりましたが、過去10年ほどは、アメリカではロス近郊の都会に住み、日本では田舎暮らしをする二拠点生活を10年程続けてきました。

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いつもは日本とアメリカを行ったり来たりの半々の生活ですが、コロナ禍でアメリカでの滞在が予想以上に長引いている今は、ロス近郊に暮らしています。

以下孫さんのお話の抜粋です。

「百姓という言葉がありますが、百姓というのは百のスキルを持っている人、何でもできる人という意味なんです。農業、家畜の世話、縫い物など、百姓はなんでもやっていた。これが産業社会の中で分業と専門化が進んだ結果・・・専門性が抜きんでていないと役に立たない、価値が無いということになってきた。ここでもう一度、何でもできる百姓を見直す。自律分散型のテクノロジーが無料で使えるようになることで“デジタル百姓”のようなものが生まれてくると、たくさんのお金を稼がなくても楽しく生きていける面白い社会になると思います。」

「沢山のお金を稼がなくても生きていける面白い社会で生きていくためには、百姓になる。」

私が、コロナ禍の自粛生活の中で、誰にも氣づかれないようにヒッソリとやってきたことを、これだけ大胆にアッサリと断言されて、「先取りされた悔しさ」よりも、「よくぞ言ってくれた!」と拍手したい氣分でした。

テクノロジーやお金に支配されて身動きが取れなくなっている、現代社会のしがらみから解き放たれる可能性を見つけるための、孫さんの提案は続きます:

【百姓になる】「それ、はじめました!」今は、都会のど真ん中で、限られた敷地内の土地を開墾して、ぼかしコンポストで土壌改良しながら野菜や果物を育てています。ニワトリも飼って、産みたての卵を食べてみたい願望はありますが、まだ実行に移せてません。

【面白いと思ったことを素直に実行する】「あっ、やってます!」最近発酵文化にハマっています。つい最近覚えた「酵素玄米」を炊いて、なんでこんなに美味しいもんを今まで知らなかったんだろうと、悔しがったり嬉しがったり・・・今の目標は、高価な電気製品に頼らず、今あるもので「発芽酵素玄米」の作り方をマスターすることです。

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発酵食品の凄さも、本氣で受けとめて、色々実験しています。台所のカウンターや冷蔵庫の中は小学校の理科の教室みたいに発酵食品の瓶が並んでいます。とにかく発酵食品作りが楽しくて仕方がありません。

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理想は、出来るだけ冷蔵庫に頼らない食生活ですが、それはまた別の機会に・・・

【好きなところに住む】「好きなところか・・・ホントは日本の田舎に帰って百姓したいけど、今いるロスの都会の真ん中でも、土地はあるので百姓の真似事は出来る。」今自分のいるところを、積極的にというか能動的に好きになる努力は、外出自粛が続く生活では不可欠な対応だとおもい、腹をくくって対応してます。「撒かれたところで花を咲かせる」意気込みです。

【会社や貨幣に頼る社会から離脱する】「組織からの離脱は、大学を退職して、自分のシゴトに目を向け始めた時に、“ほぼ”完了しています。後はやり残した社会的に責任ある仕事に区切りをつけるだけ。」既に、沢山稼がなくても生きていける面白い社会は、過去数年で体験済みです。終身雇用的な大学の仕事から早期退職して、収入は最盛期の5分の1に減少していますが、それでも困ったことはありません。好きなところに住み、好きなことをして、好きなものを食べ、氣の合う人達と過ごせる生活ができています。お金への依存率はかなり減少しています。理想の形の方向性と具体策は見えてきたところ・・・かな?・・・

今まさに、円の循環の流れにのりたいと願います。

などと、孫さんの提案を、今の自分のクラシに重ねながら、独り言を言いながら読んでいました。

そうしながら私にはもう一人、私の熱い想いを後押ししてくれるヒーローがいることに氣がつきました。

もう一人のヒーロー:安藤昌益

安藤昌益に関しては、既に私のnoteでも紹介しています。江戸時代の思想家・医者です。

昌益は、250年以上も前に、その頃年貢の取り立てや飢饉に苦しむ百姓一揆が勃発している時代に、百姓の生き方の大切さを唱え、百姓を支援した人です。

「直耕」という言葉を創り、身分に関わらず、全ての人間は、大地を耕し食べ物を作るのが生きる基本であると断言しています。孫さんの「百姓を見直す」という視点は、250年以上前に昌益が熱く語っていたことなのです。

そして昌益の教えを更に掘り下げると、先程の孫さんの提案した具体策に、もう一つの具体策が加わります。それは・・・

自分の健康は自分で守る、です。

昌益は、思想家としてではなく、並外れた全人的医療のビジョンを持ち合わせた医者でした。昌益は、「天地自然との深いかかわりの中で生きている人間は、その摂理する生き方をする限り病むことはなく、万が一病気になっても、既に備わっている自然治癒能力を働かせるように摂生するべきだ」と説いた名医です。 彼は更に、薬の投与は最小限に抑えることを奨励し、薬への信仰と依存は、極めて危険なものであると警告を鳴らしました。「医者は患者の邪魔をするな」と説いた江戸時代の医者・昌益教えは、現代の医療のあり方を根本から見直すようにうながしています。

自分の健康は自分で守る】「自分の健康を医者任せにしない自律した患者の意識」とあわせて、「人の持つ自然治癒力を邪魔をしない医療者のあり方」も見据えていかなけれならない時が来ていると感じます。

この事は、今先の見えない感染症に向き合う現状において、やはり天然の(既に人間の体に備わっている)免疫力(=自然治癒能力)の向上をはかることを優先順位にあげなければならないと教えられている氣がします。私が発酵食品作りに本氣で取り組んでいるのも、免疫力の8割を占めると言われている腸内細菌の活性化に最強の手段だと判断したからです。

今だからこそ出来る・しなければ生き抜いていけない価値観のリセットをする時がやってきたのかもしれないと感じています。

提案のまとめ

ここで読んでいる人の参考になるかもしれないので、孫さんと昌益先生の提案を一つにまとめておきます。

百姓を見直す・自給自足を目指す

面白いと思ったことを素直に実行する

自律分散型の多拠点生活を試み、好きなところに住む

会社や組織そして貨幣からの離脱をはかる

自分の健康は自分で守る

先の見えない現状で、これからの生き方を模索している人は沢山いると思います。人の生き方はそれぞれ。自分にあった生き方は自分探しからだと思いますが、何かの参考になれば嬉しいです。

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最後に:noteでつながろう!

孫さん曰く:

毎日同じような人たちとばかり付き合っていると多様性がなくなってどんどん思考が狭くなるので、できるだけ変な人と付き合う。変な人というのは、自分から見るとワケわかんないと思えるような人。そういう人といろんなかたちで出会うのがいいと思います。

「変な人」が、周りから理解されにくいのは、多くの人達が見過ごしていることが見えている・見ようとしている人だからかもしれませんね。

noteは、普通に生活していたら会う機会のない人達と出会える、貴重な場所の一つです。

置かれている境遇がどんなにかけ離れていても、一度も会ったことのない人でも、どこかで価値観を共有している人達と、自分の視野を広げてくれる人達と、出逢える絶好の場所だと思います。

noteで、沢山の地球人との出会いを通じて、面白いアイデアを共有したり、刺激しあったり、応援しあったりしながら、より住みやすい地球を一緒に築いていけたらいいなぁと思います。

これからもよろしくお願いします。

まず・・・サポートしてくださった方の温かい氣持ちと元氣をいただきます。そして、noteの街でドンドン循環させていきます!お金はnoteの中で巡りめぐって、サポートしてくださった方に何倍もの力になって戻っていきます!