原点(写真編)

今日も今日とて……、相変わらず時間の使い方が下手な私は無為な一日を過ごしました。

何も進んでないなかで、ぼんやりと考えるのは自分の原点。

特に趣味というか、いずれこれを仕事にしたいと思っている写真や読書の原点について。

というわけで、今日は私の写真の原点。

いちばん最初に私が写真を撮りたいと思ったのは小学生の時でした。

歳がバレますが、当時はインスタントカメラが発売されたばかりでした。

今まで大人の持ち物であった「カメラ」というものが、子供でも頑張れば手が届くお値段で売り出されるようになったのです。

撮るのはもちろん……「好きな人」。

今の若い人からみたらいろいろと信じられないと思いますが、当時はまずスマホなんてものはありません。

なので、好きな人とSNSで繋がるなんてこともありません。

その代わり、当時は今ほど「個人情報」というものが重要視されていなかったので、住所や電話番号も簡単に調べられました。

私が小中学校の卒業アルバムには同級生の住所・電話番号が載っていましたし、私の高校では全校生徒の名前・住所・電話番号・世帯主・職業が載っている名簿が配られたりしました。

話を戻しましょう。

いちばん最初に写真を撮ったのは小6のバレンタイン。

友達3人と好きな人の家を回ってチョコを渡し、記念にツーで写真を撮ってもらいました。

今考えるといきなり家に来られた男子たちもなんというか……どうしようもないですよね（笑）。

こっちはこっちで必死だったんですけどね。

さて、それから私は好きな人ができるとまず写真を欲しがるようになりました。

大抵は同じクラス・同じ部活の人だったので、撮るチャンスはたくさんありました。

話すこともない全くの他人ではなかったので。

そんな感じで小中ときて、私はすっかり撮ることが好きになり、高校生の時には日常的にインスタントカメラを持ち歩いていました。

で、友達とか大会や合宿のときとかは撮りまくってました。

ただこの時は特にプロになろうとか、将来これで食べて行こうとかは全く思いもしなくて、「ただ撮るのが楽しい」というだけでした。

将来的なことを考えてたら、高校でも大学でもそっちの道に進みますもんね。

大学で入ったサークルで写真好きの先輩たちに出会い、私の写真好きに拍車はかかりましたが、それでもせいぜい写真屋さんでアルバイトするくらいです。

なので、プロの方の撮影会に参加したり、フォトコンに応募するようになったのは本当にごく最近のことです。

それまでは自分が欲しかったり、自分が撮ることを楽しんでいるだけだったのですが(←これは今でも変わらない)、あわよくば評価されたいな〜とか思ったり……。

もっと言っちゃうと賞金ほしいなーとか（笑）。

私はスマホで撮っているので、人物はあまり撮れないのですが(スマホで撮られるのはやはり警戒されますし、逆の立場で考えればその氣持ちはよく分かります)、本当は人を撮る方が好きです。

最近は顔が分からないように撮るのも好きなので(後ろ姿とか下半身とか)、誰か撮らせてくれないかな〜と思ってるんですが……、これは世の中が落ち着いてからですね。

人物を撮るのが好きなのは、やっぱりいちばん最初に写真を撮るきっかけになった「好きな人の写真がほしい」ということが大きく影響してると思います。

世の中が落ち着いて、大っぴらに外に出て行けるようになったら、素敵な人たちを撮りに行こうと思います。

#日記 #エッセイ #随筆 #写真