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臨床心理士の独り言(シゴトロク)

確定申告を終えて

タイトルに「臨床心理士」つけておけばとりあえずいいだろうと思う節がある。

唐突なのだけど、最近「仕事」の幅が広がったというか、関わる人が増えたというか、活動が増えたというか、そんなことを確定申告をしていてふと思ったんですよ。

もともと、友人で臨床心理士(床心理士の友人というよりは、元々仲良くしてたけど、気づいたらどっちも臨床心理士だった)に、愚痴を言うくらいに、なんとなく臨床心理士が苦手な時期もあったので(今でも言うけど)何となく、臨床心理士との関わりをそんなに増やすわけではない中で生きていたと思うんですよ。

もともと、もともと、学会に行くタイプでもなかったし、アカデミックな心理の繋がりがたくさんあったわけでもないし、多くの人が知ってる著名な先生の名前も知っているわけではなかったし、「夜と霧」も読んでない。

今のTwitterのアカウントは、大学の博士課程の研究用に作ったアカウントだったのだけど、2018年の公認心理師試験の頃から少しずつ試験の情報集めだったり、心理の割合が増えていった。

第1回の公認心理師試験については、わけもわからない中で妙な一体感がTwiiterにあったと思う。名前も顔も知らない人と、情報交換したり、励ましあったり、知識を共有したりして、当日の試験会場に行くまでの間も、タイムラインに見知った名前の人たちが同じように会場に向かっている投稿を見て、なんとなく勇気づけられたのを覚えてる。

午前の試験が終わった際に、「え、事例問題って午後じゃないの?」って思ってツイートしたときに、同じようなこと言ってる人がタイムラインにいてホッとしたりもあったし。

試験勉強といえば、公認心理師ドットコムさんの勉強会に参加させてもらって、受験する人って実在するんだなぁとと思ったこととかも懐かしい。

この時、ここに参加してなかったら公認心理師試験対策研究会のペンギン本は生まれていなかったかもしれないと思うと感慨深い。

ペンギン本は、Twitterから生まれた試験対策本といっても過言ではないツイ廃本なんですけど、その話はまたどこかで(するのか?)

試験については、第2回は第2回なりに、第3回は第3回なりに、エンパワしあいながら試験に望んでいる人たちをタイムラインで見ていると、回は違えど、同じような協同感があったんじゃないかな。

僕は、人間の意思の力なんて脆弱だとも思っていて、体制なり、物理的な工夫なり、組み込むものがないと、なかなか維持するのは難しいと思っているので、試験対策について、そういう場所を提供しようとしているMOSSの活動を心から応援したい。

「場所」が持つ力はとても大きいと思う。

自分は、博士課程の時も、学会に申し込んだから研究進めなくちゃならねぇっていうところで、研究を進めていたタイプなので、意思の力が弱いんですよね。

今も、〆切がないと動かない。あっても計画的にできない。

そんわけで、脱線したけど、そんな風な中で、Twitterきっかけで、この2年くらいいろんな人との接点が増えた気がするんですよね。

中には、正直なところ、合わない人もいるけど、それはそうだろう。

学校のクラスなんてたまたま乗り合わせた電車の1両みたいなもんだから、必ずしもその中に気が合う人がいるとは限らないみたいな話を誰かが言ってたけど、臨床心理士が3万数千人いたとして、必ずしもみんなと価値観が合うわけではない。

それでも「そういう想いで心理の仕事やってるんだ」「Yeah!めっちゃわかる」って話すことができる人に出逢えることの面白さはそれ以上に多かったんじゃないかと思う。

そんな中の1人だと僕は(勝手に)思っているりんむうさんが、先日Twitterでこんな言葉を引用していた。

「専門家としての成長・発展とは何か?」(岩壁茂, 2015)で、「新たな仲間を集めて定期的に勉強会を開くこと、勉強会という硬い枠は設けず話したいことを自由に語り合う場を作ることも重要である。気軽に自分の関心や懸念について話せる相手がいること、喜びや不安を共有することは、実践的なアドバイスを得ることを超えて、疲れを癒し、エネルギーを取り戻す大切な場となるだろう。」

最近は、心理的安全性という言葉が流行っているところだと思うのだけど、「気軽に自分の関心や懸念について話せる相手がいる」ってところに、最近はとても救われている。

僕は性格的にはオープンでもないし、パーリーピーポーウェイなやりらふぃではないし、あんまり集団が得意ではないし(だから大人数で話すclubhouseはつくづく向かないと思う)、前にグイグイ出るよりパッシブマチコだし、歳を重ねるごとにマイペースになっているなぁともつくづく思うけど、それでも、「あーわかるな、それ」と思う気持ちを抱かせてくれる人と、「心理学」のことを話せたりするのは、シンプルに楽しいし、これから先が楽しみでもあるなぁと思う。

個々にお世話になってる人にも助けられているし、顔も名前も知らんけどタイムラインで刺激をもらうこともあるし、結構Twitterなりから、動機づけやら心理的安全性やらもらっているなぁと思う。そして、仕事に繋がっているものもある。

そうそう、確定申告をして、2020年の仕事を振り返ってたらそう思って、その話をしようと思って、noteを書き始めたんだった(約1900文字の前書き)

本文:Twitterは仕事になる(13字)

仕事に限らないけど、自分が今まで触れてこなった技法や領域の話を聞けたりするし、そこから思いも寄らない繋がりもできたりするので、Twitterやっててよかったなっていうところでした。まだ、公になってない話も含めて、仕事がご一緒できたり、研究ができたり、勉強会ができたり、、これからもよろしくお願いしますってところである。

支援している中身のことで話したいこともあるんだけど、守秘義務とかもあるので、文字として残すところでは気が引けるので、守秘義務違反にならない中で、話したりもしてみたいところではある。

あとは、臨床心理士の6-7%程度しかいないらしい産業領域の話をしたい。

2月の仕事

さて、そんな臨床心理士ですが、よく何してるのかわからないと言われるんですよね。忙しぶっている節はあるのですが。

なので、平日のルーティン以外でこんなことしてたよ的な中で、公になっているものを備忘録として残してみよう。中村、こんな仕事もしておるよてきな。

一般社団法人 WITH医療福祉実践研究所開催「記録の研修」

援助者の記録といえば八木先生の「相談援助職の記録の書き方」をおすすめしているのですが、クローズドな講習が多いのですが、去年からオンラインで開催もしておりまして、そのお手伝いをしております。

4月8日から新しいグループでの講義も始まるので、よかったらぜひ(宣伝)

兵庫県臨床心理士会 第55回研修会

別の臨床心理士会でお話をさせてもらったご縁で、「コロナ禍における心理臨床~当たり前でない日常に寄り添う~」という研修会の中で「コロナ渦におけるオンラインカウンセリングの実践とこれから」と題してお話をさせていただきました。

オンラインでの心理支援が2020年は広がっていきましたが、こうやって都道府県の士会で企画がされてお話をさせてもらえるのは、オンラインでの支援に携わってきた身としては非常に嬉しい。一過性のものではなくて、領域や技法によっての適・不適など、知見が蓄積されていってくれるといいなぁと思う。

東京公認心理師会「2020年度産業領域スーパーバイザー技能習得講座」

産業領域委員会の協力委員として、スーパーバイザーの養成講座の講師などさせていただきました。スーパーバイザーの育成の仕組みを作ろうと、先輩の委員たちが長い時間をかけて企画してこられたところに参加させていただきました。

スーパーバイズが持つ意義や意味は色々あると思うのだけど、そのコンピテンシーや機能をもっと整理して、スーパーバイザーになるための育成プランが公認心理師協会という一つの組織から開催できたことは大きかったんじゃないかと思うんですよね。

2021年もおそらく9月くらいから開催されると思うので、産業領域に従事する方で、スーパーバイザーを目指したい方はよかったらぜひ(宣伝2)

こどもに関わる心理の仕事を考える会

こどもに関わる心理の仕事をしている臨床心理士のacoさんとともに、はじめたこの会も第4回と開催できました。「こどもに関わる心理士の仕事を考える会」の名前の通り、学生やスクールカウンセラー、巡回相談、教育相談、療育、教員など、関心のある皆さんと「考える場」として続けております。

(第4回のこの某ドラマを彷彿させるチラシ最高じゃないですか?)

事例検討などでも、参加者の方から幅広い視点をもらえて、話し手側としても勉強になりますし、お子さんと関わる中での苦労だったりをねぎらいながら話ができるのも、心理的安全性のある場所になれているといいなぁと思っています。

次回は、3月14日(日)に「困りごとからの卒業」ということで開催を予定しております(宣伝3)

(今回のチラシは何を彷彿しますか・・・?最高でしょ?)

あとは、オンラインカウンセリングに関する講座をしたり、地元の高校生向けに心理の話をしたり、某大学で教員向けのハラスメント研修をさせてもらったり、クローズドな物も含めると、2月はお話をさせてもらう機会を結構いただいたので、そこか緊張もあったような気がする。身体が凝っている。よもやよもや。

そのせいで、進行が遅れているものもあって、ご迷惑をおかけした人たちごめんなさい。

3月は研修系は今のところ4件ほどなので、FF7Rをやる時間を死守したいと思う。

あとは、宣伝&応援も含めて(ここまでも宣伝だった)

Omamoriが、未だ続く緊急事態宣言やコロナ禍のストレスへのサポートとして、2021年の本格リリースを前に、サービスを利用しやすい設計作りのテストも含めて、テスト価格でのビデオカウンセリングやテキスト相談(即時相談と非即時相談)を開始しております。

弁護士向けのメンタルヘルスケアサービスのAmiも本格リリースが始まりました。弁護士に特化したメンタルヘルスサービスです。

弁護士向けのカウンセリング、そして、弁護士が活用できる心理のテクニックに関するコンサルテーションの2本立てで、まずは開始です。

そんなこんなで、こんなことしてましたよ的なところでした。

前半と後半の温度差がよもやよもや。

他にも、紹介したいサービスが多すぎるのだけど、疲れてきたので今回はこの辺りで(力尽き)何はともあれ、確定申告が終わってよかった(これに尽きる)

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