プラトー

進もうとすると
立ち現れる帰路
広がる荒野
暗雲の気配

へばりつく脚を
両腕で持ち上げ
腹に力を込めて
風に乗る

頭が痛い？
今日は疲れた？
他の選択肢もあると思う？

ハハッ
どうすべきかなんてわかってるじゃないか
一番筋の通ったその道を
歯を食いしばって
けれど笑顔で
深く息を吸いながら
顎を引いて
皆にそのままでいいんだよって語りかけながら
進み続ければいいんだ

いつの間にか周りに誰もいなくなっても
不安がって立ち止まる必要なんてない
ちゃんと皆ついてきてくれているから

荊の道を抜けて
荒野をひた進み
風の上を闊歩する

天空の吸気は冷たい
それでも脚を前に進める
覚悟と勇気を前面に
背面には感謝の羽が生えている