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人事のお仕事紹介【国内赴任編 前編】
るっこらさんの人事のお仕事紹介シリーズです。
なるべく表面的なものだけでなく、赤裸々に記載していきたいと思っていますが、
あくまでもるっこらさんが居た会社のエピソードだったり、個人的な見解になりますのでその点ご留意を。
↑最初に描いたのはこの記事です。よろしければご覧ください。
人事部厚生課という仕事
私が人事に配属になった1年目は人事部厚生課というところに配属になりました。
大体人数でいくと、10名ぐらいの課で、人事部としては当時で40人くらいいました。大きな仕事で各課に分かれている感じですね。
厚生課というのは、主に会社の福利厚生を担う部門です。会社の「福利厚生」を担っている部門になります。
その中で私は先輩から「国内赴任」と「国内出張」を引き継ぐことになりました。まずは「国内赴任」から。
国内赴任
いわゆる会社の発令や異動によって、転勤が発生する場合、遠隔地に引越しが発生するので、また引越しの手続きをサポートしたり、費用の支払いをしたりします。
大体会社では、転勤に関するルールが規程や就業規則で定められているので、それに従って社員に説明や案内をします。
このルールというのも会社によって違うのが非常に面白いところだと思います。
異動が発生したら?
会社はその人が会社のルールに従って引越できるのかどうなのかを判断します。
前職は大きな拠点が各地に転々とありましたが、いわゆる現場の方の営業先は更に細かく分かれています。
例えば、北海道の中でも函館から、札幌、北見などに訪問する必要があるので、住居もそれぞれのエリアに構える必要があります。
よくあるルールは、
通勤に1時間30分以上かかる場合
車で1時間以上通勤にかかる場合
現在、社宅や寮に入っていて、年齢的に出ないといけない場合
などが挙げられます。
上記のルールで基本的に承認をしますが、中には「例外」があります。
引越の例外って?
先程の1時間30分を例にします。
1時間30分ってどこからどこまでを基準とするのか。
door to doorで1時間30分?電車やバスで移動してる時間とする?または電車の待ち時間とかはどう考える?
ほとんどの会社は公式のウェブサイトから確認をしてます。NAVITIMEやらジョルダンやらGoogleマップやらが相場です。
何かしらで通勤時間を調べた結果、それがなんと
1時間29分
だったりします。ここで厳密にルールを適用するのか、もしくはある程度許容するのか。これは実は非常に難しい問題です。
1時間29分を認めると、じゃあ1時間28分は?1時間27分は?といった、アキレスのカメ(ちょっと違うか)みたいな感じになってきます。逆に1時間はダメでしょうね。逆に1時間1分もダメで・・・と続けていくと、ゴールは見えません。
ちなみに私のところの場合は、車での通勤が多いので実際に1週間実際に通勤をして記録をとってもらいました。(今はドラレコの記録とかありますね)
出発時に車のメーターをカメラでパシャ。
到着時に車もメーターをカメラでパシャ。
移動距離と時間をまとめて貰い、報告書に貼り付けて人事に送付をするという流れでした。渋滞がひどくてー、とか言う人もこれであればどれだけ通勤時間がかかってるか一目瞭然になります。
なんでそんな面倒な事をしてるのかというと
特例で認めた根拠を残すことで、仮に他の従業員等からの指摘があった際に説明できるようにする為。
実際に本当に困ってるのであれば、その報告はちゃんとやってくれます。ハードルを高くすることで、配慮をしなくても良い人は簡単に報告を諦める為。
といった理由です。人事の仕事は(他の仕事もそうかもですが)過去の事例、判断を重要視する裁判官みたいな側面もあるので大事なんです。
とはいえ、メーターをごまかすなんていくらでもいけるんですけどね。実際は。
後編は、、、
引越しをするにもたくさんお金がかかりますよね。ということで、次回はお金にまつわる話を中心に国内赴任の内容をご紹介します。
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