小説 万テチョライフでレベルアップ~よりそう Season2 ~ 33
「おはようございます。」いつものようにカフェ『キムン』へ。いつものようにマスターが迎えてくれる。
「おはよう。なんかいいことあったか?」マスターが流石の観察眼で話しかけてくれる。
顔に出過ぎなのかな。
「えー、そうなんですよ。実はー」といって昨日のカフェ『マァム』の話を簡単にする。
「そうだったか、寺田さんにも大分迷惑かけちゃったもんな。」
「そういえば、結城さんのお弟子さんて何人くらいいるんですか?」興味本位で聞いてみると
「すごい人数いるよ。俺が知ってるだけでも20人以上だな。ただ、うちらは大分後半でな、もうそんなに弟子をたくさん取る時じゃない時期だったよ。」
「マスターの修行時代でいうと?」
「寺田さんと後1人兄弟子がいたよ。年下なんだけどな。後、亜理紗さんが、お手伝いぽいような感じでいたかな。」
「そっか、じゃー、その4人がラスト4人のお弟子さんなんですね。」
「いや、実は、俺が辞めてから最後に1人弟子をとっている。まぁ、亜理紗さんを入れなきゃ、ラスト4人だけどな」という話をしていると、次のお客さんが入ってきたので、それくらいにして席に着く。
いつものトーストセットが届く前いつものように手帳を広げる。
いつものように今日絶対やりたいことは?
と聞いてくれている手帳。
ちょっとその前に、昨日のページを開いて、もう一人兄弟子がいたことをメモした。今日のページに戻り、手帳のページを見る。
さて、今日はどうしようかなぁ。昨日買った本を取り出す。
集中力を増すためには、やっぱり習慣が大切じゃないかと思って購入した一冊。
パラパラと流し読みをする。ちょっと軽かったかな。
「習得したい習慣があるのか?」
そう言ってトーストセットを持ってきてくれるマスター。
「いえ、そういうわけではないんですけど。集中を自分がしたいときにできるようになりたいと思っていまして。」
「なんか面白いことしているな。」
「そうですかね。ちょっとわかってないなと思うところは、本当に大事なことをやることと、のめり込むときの集中って意味違うよーな、結局は同じかなぁと思ったり。。。」トーストセットを受け取りながら答えると。
「そうだなぁ。 一つ目は「選択と集中」の集中ぽいな。リソースを一点集中させるという意味か。 二つ目の集中は没頭といってもいいのかもな。確かに考え方としてはリソースを集中させているが、うちと外の違いなのかもな。まぁ、いろいろ考えてみてくれ」そう言い残していってしまった。
でも、たしかに、内と外のリソースの違いはありそうだが、それを集めるという意味では一緒な気がするな。
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