後輩はいい子 - 明日カノの萌の気持ちがわかりすぎてつらい
同じ会社に勤めている2個だか3個だか年下の後輩はめちゃめちゃにいい子である。
とにかく愛想がよくて、誰にでもフレンドリーに話しかけられるし、偉い人にも気に入られている。
後輩との付き合い方がわからない私にも話しかけてくれるし、とにかくいい子。
でもだからこそ、その子がいろんな人とラフに話している光景に物凄く劣等感を感じている自分がいる。
それこそ、明日カノで萌がリナに対して抱いている感情そのものというか。
前も初対面の人がいる飲み会でその後輩も参加していたことがあった。
慣れ知った人にも人見知りを発揮する私は初対面の人なんかと話が弾むわけもなく、それとなく中身のないやり取りをしたあと、私に会話は振られることはなくなり、自然と後輩の方へと話題は移る。
せっかくいろいろ話しかけてくれたのに申し訳ないなあなんて思いつつ、なんとなくその場に居続ける。
横には初対面の人ともかなり打ち解けた様子で話している後輩がいる。それがめちゃめちゃにしんどかった。
妬ましくて仕方なくて、何よりそんな自分が1番嫌で、もう消えてしまいたくなって、1人だけ早めにその場をあとにした。
めちゃくちゃ印象悪かったと思うし、誰も何も悪いことなんてしてなくて、ただ唯一私だけがその場に居ちゃいけないみたいだった。
でも勿論そんなことはなくて、そう思ってるのは自分の心の弱さ故のことで…
(このあと家帰って号泣したけど連絡取る相手もおらず、ふつうに寝て起きたら負の感情を忘れてケロッとしていた。このとき楓みたいな存在いたら絶対ハマっていた)
わかっている、わかっているけど、
私よりその人との付き合いが短い後輩がタメ口で仲良さそうに喋ってるのを見る度に胸が締め付けられる
羨ましくて仕方がない
そんな人間になりたかったし、後輩だって自然とそんなふうになれたわけじゃないこともわかっている
とにかくめちゃめちゃいい子で、こんなよくわからん感情を抱えてるせいでぎこちない返答をしてしまう扱いにくい先輩にも普段と変わらず声をかけてくれる
そこはわかっているし、嫌いになるなんてことは1ミリもない
嫌いになる理由なんてないしね
劣等感、劣等感
たぶんこれはずっと変わらないもの
自己肯定力ゼロ人間、どうしたら変われるんだろう
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