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最良の奇跡

◯月◯日。先日観た映画「NOPE」について論じる、この動画の宮台真司さんのこの発言に俄然元気づけられる。

「時々本当のことが現れるんですよ。本当に本当のことが現れる瞬間というのは稀なので、それは“最悪の奇跡”なんです。それは“最良の奇跡”でもあるんですよね。本当のことが現れたときに今までの設定は全部壊れるんですけど、そこから設定を疑って新しい設定に向かえればなっていう願望も感じますよね」

(videonewscom宮台真司×神保哲生【5金スペシャル映画特集Part2】つながれなくなった世界で出会いを描いた映画が輝く」より)

この映画のキャッチ・コピー「最悪の奇跡が起こる」を最初に目にしたとき、なぜか恩寵に感じた。それは「新しい設定に向かう」ことに対する自分の意識から発せられたものだったのかも。

社会学者としての宮台さんの著作は実は読んだことがないんだけど、映画評の書籍『正義から享楽へ-映画は近代の幻を暴く』というものは持っていて、とても大事にしている(論じられている映画のラインナップが超好み。黒沢清監督との対談がおもしろい)。

それにしても、本当に好きなものやことについて語る人の様子というのは本当にLove Myselfで、それに触れる自分もLove Myselfになっていきますね。

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