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自分の命より大切なもの


それは子どもの命。
子どもの命があれば
自分は死んでも構わないと思える。

でもつい最近、
若い息子さんを少し前に失った方と出会った。

私に話しをしてくれて
ただただ一緒に泣いた。

私もその年頃の子を持つ母。

ただただ悲しくて
励ましのコトバなんて
出なかった。

悲しいね、悲しいね、
そんな中、生きてるのは
つらいよね、
しか言えなかった。

涙が止まらなかった。

お互い種類の違う歩行器同士なので
抱き合うことができなかったけど、手を取り合って泣いた。

私には何も出来ることはない。
ただただ話しを聴いて
涙が溢れるばかりだった。

子どもが生きてることが当たり前じゃなくて
奇跡なんだ、
宝物なんだ。

私を母に選んでくれて
ただただありがとう。

元気に生きていてくれて
本当にありがとう。

今回私が車に轢かれて、
でも命はなんともなくて
単なる脚の大怪我で済んだことは奇跡だったと思う。
もう10センチずれていたら死んでたかもしれない。

もし私が死んでいたら
高齢の母が
どんなに悲しむだろう。

自分より先に娘が死んだら
母も生きてはいられないくらいつらかっただろう。

子どもを亡くすことが
この世で一番つらいこと。

自分の命を差し出しても惜しくない
本当に大切な大切な宝物。

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