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混沌も葛藤もていねいに見つめて。ルイヌノの「ものづくり」に込める祈り。

ーー「好きなことができていいね」と言われたことがある。
その何気ない言葉に小さく傷ついた。作り続けることは楽しいことばかりではない。あと何年、作り続ける私でいられるだろうか。

これは、三崎で「アタシ社」という出版社を営む三根かよこさんが撮ってくれた動画です。知人や、それ以外の人からも多く反応をいただきました。

今日は #国際女性デー。

特別大きなメッセージはありませんが、ひとりの女性として、作家として、ものづくりや生活に込めている想いを記してみたいと思います。

◯ものづくりの裏側にある「祈り」

作家としてストールを作っていて、裏側に常に「祈り」があります。

私にとって物を作り出すことってなんだろう?
どうして、昔から人は物を作るの?
そのエネルギー源ってなんなのかしら?

……美大でテキスタイルを学んでいる時、そんなことを考えていました。“想いを込めた意味のあるものを作りたい” と考えていたこともあって、昔からある文化やモノに関することに興味があったんです。

縄文土器からはじまり、土偶、自然信仰など、当時は特に本を読み漁りました。どんなものにも、「子供が元気に育ちますように」とか「食べ物をたくさん食べたい、豊かな土壌で暮らしたい」とか、いろんな想いをモノにたくしてお願いをしていることがわかって。卒業制作の個人テーマを「祈り」にしたんです。

日本では「自然に神が宿る」という信仰をもちますが、それもなんだか素敵です。私はというと、「大切な誰かや何かを思って手を動かしたい。その想いを色や形に表現し、意味のあるものづくりを世に出したい」と思いました。これは当時の自分にピッタリとはまった感覚がありましたが、今でもしっくりきています。


◯混沌や葛藤からのぞく小さな明かり

そんな自分の祈りはどこから来ているんだろう? とさらに考えてみました。

母である私。ルイヌノを運営する私。小学校教員免許を取ろうと勉強している私。呑んで酔っ払う私。40歳を目前にした1人の女性として、正直日常は葛藤だらけでもあります。

でも、ブランドも作るストールも混沌としたカラーにはしたくない。明るく、肩の力が抜けたような、でも筋がスッと通っているような。そんな表現になるといいなあと、頭の片隅に置いています。その方が心地よいですもんね^^

大きい太陽のような明るさじゃなくても、小さく灯るような明るさが混沌のあいだからキラッと見える。私自身そんなものにグッときたりします。

日々、いろんなことが私たちを取り巻いていますが、それを全部感じているのは私。一番わかっているのも多分、自分。だから深く表現できる気がするのです。自分が直接感じていないことはぼんやりとしてるから。

どんな感情も一つひとつ丁寧に見て、水彩画に書いたりスケッチしたりして、露呈していくような感覚を心がけてます。

「上質な技術を纏って、自分を労ろう。朗らかな気持ちでいこう」

ルイヌノのテーマであるこれは、私の祈りのようなもの。

意味のあるものづくり、必要とされるものづくりを。大事なものを手元に残すように、丁寧に、大切な時間を大切なことに使っていきたいと思っています。

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三浦のおともだちと長男と、我が家の庭のミモザの前で。


▼イベント出店のお知らせ
日付:3/1(火)〜9(水)
場所:池袋東武百貨店1F 3番地(服飾雑貨売り場エスカレーター脇)
時間:10:00~20:00
私の在廊スケジュール:
3/2(水) 10:00~16:00
3/5(土) 10:00~18:00
3/6.9(日.水) 12:00〜ラストまで
※変更があればインスタグラムでお知らせします。
▼質問お気軽にお寄せください♪
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