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構想から3年。ルイヌノ初のリネンストールをご紹介します。

こんにちは、ルイヌノのルイです。

先日、念願のリネンストールを発表することができました。とてもとても嬉しいです。それは、想いを寄せていた染色工場さんとやっとお仕事できるルイヌノ・自分になったんだなぁ、と実感できたからだと思います。

ウールストールから始まったルイヌノですが、今回なぜリネンストールを作ったか。今日はそんなお話をしたいと思います。

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◯ 実現まで3年。リネンストール作りの経緯

リネンストール作りの発端は2018年。拠点を都内から神奈川県の三浦・三崎に移した頃です。

この頃、漁師さんから教わった「漁網(ぎょもう)」の手法で編んだ、ストール「NAMI」を発表しました。

NAMIストール

これが、その時の自分にすごくしっくりきたんです。自分の大好きな土地にちなんだものを作れたことが何より嬉しかった。

あぁ、もっと海をイメージしたもので、素材はリネンのように上等な、染色のストールを作ってみたいなぁ……

そんな想いが湧いてきました。

その話を知人のデザイナーさんにお話したところ、「あ!私、東京の染色工場さん知っていますよ!」と。トントンと話を進めてくれて見学に行ったのが、今回お世話になった内田染工場さん。今から3年前の話です。

見学に訪れて驚いたのは、風呂桶くらいの染め窯がたくさんある作業場で、たったひとりの職人さんが一枚一枚服を染めあげていたこと。内田染工場さんはハイブランドを数多く手がけるほどの実績がある工場さんなので、その裏側と丁寧さにはすごく驚きました……。

社長は、初対面の私の話を親身に聞いてくれて、最後に「取引申請書をお渡ししますね」と言ってくださったんです。

でも、当時の私はメイン商品のウールストールだけで手一杯。すぐにお仕事をお願いできる状況ではなく、「今すぐには準備に取りかかれないのですが……」と伝えると、「大丈夫、整ってからで良いですよ」と一言。

こんな小さなブランドの私に……? なんと嬉しかったことか。感動と驚きとともに、もっと頑張らないと!と背筋がピンとなりました。

こんな工場さんといつか仕事がしたい。
魅力を活かしたモノづくりができるような人になりたい。

そんな思いを胸にストール作りに励むこと3年。

ウールストールが少しづつ認知されるようになり、自分の手作業の一部を信頼できる作り手さんに委託することができるようになり、ルイヌノとしての活動に少しだけ余裕が出てきました。

「今年こそ!内田さんのところでストールを作る!」

今年を逃したら、あの3年前の話は全部なくなっちゃう!そのくらい
自分を追い込み、絶対今年やらなきゃと思っていました。そしてついに、念願の、内田染工場さんでのリネンストール作りが決まったのです。

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◯ 自分が描いた水彩画をストールに

こうして今回生まれたリネンストール。まずは全3枚をご紹介!

※それぞれの画像をクリックすると商品ページに飛べるので、気になった方はぜひご覧ください。

1. 砂浜 - SUNAHAMA - (グリーン×パープル)

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2. 砂浜 - SUNAHAMA - (ネイビー×オレンジキャメル)

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2種類のカラー展開で製作した「砂浜」。

私が毎日みる海。そこは、不思議と気持ちがすーっと落ち着く力があるように思います。もやもやしていたり、考えがまとまらないときは、海まで歩いてじっとその波の動きをみるのです。

気持ちが静まっていくような波の様子を、ストールに表現できたらと発想しました。水や光、そして風の押しては引いていくような空気感をイメージしています。カラーは、人肌に合うような優しい色と、おっと目を引くような差し色を組み合わせています。

3. 潮風 - SHIOKAZE - 

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顔色がパッと明るくみえるように、ストールの中心はリネンの白を残してみたいと考えました。それをぐるっと囲うように、水や光、風がゆっくりと動いているような様子を筆の動きで表現。

軽やかでいて、遊び心をくすぐるようにしたくて、ハッとするような新鮮なバイカラーに。イエロー、グリーン、オレンジキャメルの3色を使用しています。

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リネンストールのデザインは、実は私が水彩画で描いたもの。

子どもと一緒に通っていた絵画教室で水彩画を描くことになり、ワックスを使って地の色を残す技を教えてもらっていたときにふと……「これ染工場さんに依頼できるかも〜!」と閃いたのでした。

私が描いたタッチや滲み具合を染工場さんに表現してもらう、新しい試みで作ることになったのです。


◯ 毎日のお供にしてほしい、上質な1枚

このリネンストールは、一枚一枚、職人さんがハケに染料をつけて仕上げています。

染工場

このすばらしい技術に負けないように、デザイン画のカラーは何度も修正をし、生地も上等なものを探しに探しました。仕上げは、染め加工の後に柔軟をしっかりかけてもらうことで、ハリ感を残しながら上品な艶も感じるように。柔らかくも、薄っぺらく安ものに見えない、品の良さを感じられる1枚です。

染工場さんの技術と私のこだわりを詰めこんだ故に、価格はどうしても世に出回っているようなものにはできませんでしたが、これは、このストールに関わっているすべての方への敬意です。素晴らしいストールが作れたことを幸せに思います。

手染めの奥ゆかしい色のばらつき、肌触りは、写真でも動画でも伝わりきれないと感じます。ぜひ、手にとって実感してほしい!


◯ 今週末まで… 東京駅で実物見れます!お求め頂けます!

もうすぐ終わってしまう&このご時世で大きな声で宣伝はできませんが、8月22日(日)まで、東京駅構内のグランスタで行われている「夏の手しごと市」にルイヌノも出店しています。

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実際にリネンストールも見ていただけますので、お近くにご用がある方はぜひ。

次の記事では、リネンストールの着回し例をご紹介します。まだまだ暑いこの季節、そして肌寒くなってきた秋口まで、しっかり使っていただけますよ〜◎

お楽しみに!

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