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どうしても行きたい学校がある。

1月6日、22時28分、文字に起こしておきたいと思って突然書き始めている。

前回の記事から1年以上経ってしまったらしい、、
私は何か一つのことを続けるのが苦手だ。続くようにしたいな。

記事を更新していなかった間、みんなに自慢したいくらい濃い時間を過ごした。
そして今、中学3年生のこの時期は受験真っ只中である。
今回は、私が今受験している学校との出会いとどんな思いを抱いているのか、綴ろうと思う。


「神山まるごと高専、知ってる?」

「学校作ってるんだって。」
母が教えてくれたことがきっかけだった。

「知らないー」
正直そこまで興味がなかった。その時の私は海外に興味があったから、国際的な学校に行きたいと思っていたし。

2022年、3月。

せっかくなら、といって神山まるごと高専が主催したイベントに参加した。「モノをつくる力で、コトを起こす人」という、今までとは違う学校ができるということ、そして私が入学するとしたら「2期生」になるということ。
少しワクワクした。でもまだ本気で受験しようとは思っていなかった。

それから留学やらクラウドファンディング(実行までは至らなかったけど)やら色々していたら1年が過ぎてしまった。

2023年、3月。

新しい人との出会い、自分のモノづくりの可能性を感じたできごとがあった。
探究学舎で開催した中高生文化祭。詳しくはまた今度話そうと思う。

4月22日。

中学3年生になった。志望校を絞っておかなきゃなと思うと同時に、神山まるごと高専のサマースクール開催のお知らせが届いた。(本気で受験しようと思っていなかった割に、公式LINEを登録してたり1期生のイベントに参加したりしていた笑)中3限定のイベントだから、受験しなくても参加するに越したことはない。すぐエントリーした。

・選考方法:
募集期間内に提出された動画と作文の2つの課題によって選考します。


選考課題課題1(動画)
「あなた自身がこれまでしてきたモノづくりの取り組みに触れながら、3分以内の動画で自己PRしてください。」

課題2(作文)
「2029年3月20日、神山まるごと高専に関連するニュースに世間が驚きました。どのようなニュースだったのか、その記事と見出しを書いてください。」

神山まるごと高専公式HPより

むっっっっず。
最初に選考課題を見て思ったのはこれだった。
イベントで「正解のない問いに向き合ってほしい。」と学校の方がおっしゃっていた意味がわかった気がした。エントリーから提出締め切りまでは1ヶ月弱あったが、最初は本当に何もできなくて何から始めたらいいか分からなかった。とりあえずノートに自己分析したり、模造紙にアイデアを書いたりして、行き詰まったときは母と海に行って気分転換もした。実行できるか分からないけど締め切りまでの予定を立てて、本気で課題と向き合うために学校を3日休んだ。
締め切り前日、やっと提出できた。
そして、結果は合格だった。学校から帰ってきて家に一人だったから、静かに喜んだ。

7月25日。

サマースクールの課題振り返り会があった。
そこで数人の作品が優秀だったものとして紹介されたのだが、そこに私の作品はなかった。すごく悔しかったけど、紹介された人たちの課題を見たら私が選ばれなかった理由は明確だった。「もっとこうすればよかった」をすごく感じた。
なんであんな狭い視野で課題と向き合っていたんだろう。よく受かったなとさえ思ってしまうほどに、他の人との差を感じてしまった。
こんなすごいものをつくる人たちがサマースクールに来るのに、私は本当にこのままでいいの?何か手を動かさなきゃ。

私は自分の名刺を作ることにした。
「私を知ってほしい。みんなをワクワクさせてやる。」
普通の名刺じゃつまらないからと、布の名刺にしようと思いついたのは洋服好きな私らしい選択だったと思う。母にも手伝ってもらって、サマースクール参加者全員と学校スタッフにも配れるように100枚近い名刺を、手作業で作った。

作った名刺

8月20日。

5泊6日のサマースクールを終えた。
なんというか、たったの6日!?と思うほど濃くて濃くて、楽しくて、辛くて、成長できた期間だった。家に帰りたくなかった。ずっとここにいたかった。

そこには、本気でモノづくりに向き合ってる仲間がいた。
話を聞いてくれる1期生がいた。
私と対等に議論してくれてアドバイスをくれる大人がいた。
成長を感じて楽しめてる自分がいた。
学校づくりに凄まじい熱意を注いで楽しんでる起業家がいた。
自分の世界がどんどん広がっていくような環境がそこにはあった。
テクノロジー、デザイン、起業家精神。この学びから、この学校から、本当に人間の未来を作り出す人が生まれていくんだと、ワクワクした。
私もその一人でありたい。世界を変える一人になりたい。

サマースクールに参加して神山まるごと高専が大好きで大好きで、行きたくてしょうがなくなってしまった。どうしよう。この学校のことしか考えられない。
お世話になった1期生にも「入学式絶対行きます」と宣言した。
2期生になるしかない。

(ここでは語りきれないからそのうちサマースクールの話は別で書きたいと思う。全員にではないが、名刺も配ることができた)

9月16日。

入試要項が発表された。
昨年度と全く違う入試で、学校側の入試にかける熱意を感じた。
でも私の気持ちは ワクワク40%、不安60%だった。

私にこの課題をやり遂げることはできるのだろうかと不安な気持ちの方が大きかった。インスタで流れてくるストーリーではみんなワクワクしてる。
「この入試という重圧に潰されそうになっているのは私だけ、、?」
とさらに不安になって、サマースクールで仲良くなった子にDMを送ってしまった。その子は私に「行き詰まったら入試を楽しむってことに全力注ご!」と言ってくれた。そうだ、自分が1番楽しんで納得いくものをつくる。それだけ。

もう一度、じっくり入試要項を読んだ。
そのとき私はワクワクしていた。

11月24日。

1次試験を突破した。

提出した課題は全部納得いくものにでき上がって、学力試験も当日までできることを一生懸命やったから、自信はあった。
何より、正解のない問いに向き合った結果見つけた自分の中での正解を、神山まるごと高専に認められた気がして、嬉しかった。
2次試験も、私らしさを伝える。そう心に決めた。

12月7日。

2次試験の合格発表。落ちた。

試験途中も終わった後もなんとなく「あれ?」という違和感を感じてしまっていた自分がいた。落ちたことは悔しかったけど、妙に納得してしまったのだ。私は入試を楽しめていなかった。
2次試験に落ちてしまった人は1月にもう一度試験を受けることができるのだが、私は受験するか悩んだ。
「本番で違和感を感じたのは、自分に合ってる学校がここじゃなかったからじゃないか?」と思ってしまったからだ。
だが、両親は私に受けることを勧めてきた。ここまで頑張ったんだからできるところまでやってみたらいいんじゃないの?と。

涙が溢れた。

もう数ヶ月受験期間を過ごして頑張ることに疲れてしまったし、ここに落ちても人生が終わるわけじゃないし。他の道はいくらでもある。
でも、でも。
やっぱり行きたい。
友達の言葉を思い出した。
「行きたいと思ったんでしょ?じゃあ行くしかないじゃん。」

もう一回頑張ってみようと思う。

最後に

ちょうど1週間後、神山まるごと高専の入試があります。気持ちを整理したくて、今までを振り返ってみました。今度こそ、私はどういう人間なのか私の言葉で伝えてきます。絶対私が行くべき学校だから。どうしても行きたいから。
悔いがないように、納得する結果で終われるように。

突発的に書いたので分かりずらいところがあるかもしれませんが、、。
読んでいただきありがとうございました。



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